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2015年08月06日

ブルーカレント70 プラグスペシャル(BLC-70 Ti/PS)の比較インプレ

久々にロッドのインプレ記事を掲載シーッ
実釣の際に感じたインプレ記事はこれまでも釣行記事の中で掲載してきたので、関心のある方はブログ内検索をご利用ください。
今回のようにタイトルにロッド名を掲げたインプレ記事のみの投稿は、すでに売却したフィネッツァ・コルト以来3年ぶり。
しかも対象は、今更感のある2年前に入手したブルーカレント70Tiのプラグスペシャル汗

なぜこのタイミングで掲載したかというと、この冬にも少し紹介したナノブランク搭載の限定ロッドが増えてきたので、あらためてチタンガイドモデルの使用感を振り返って整理したいため。

ナノブランク搭載ロッドとは、東レのナノアロイ®テクノロジーを採用したロッドのこと。
ブルーカレントシリーズでは、通常モデルのBLC-72TZ/NANO ジグスペシャルBLC-77TZ/NANO ストリームスペシャルの2本がすでに発売済み。
そしてPROFESSORの名を冠した限定モデルとして、BLC-70/TZ NANO PROFESSORBLC-73TZ/NANO PROFESSORが受注開始となった。この秋には66TZ/NANOも発売予定。

ブルーカレントシリーズは、高松に来てから初代の68を手にして気に入り、その後は売却したものの、プラッギング用に前述の70Ti/PSを購入していた。
トルザイトリング搭載モデルは価格上昇により様子見をしていて、その後の同シリーズは限定品を乱発してきたので購入意欲が萎えていたが、今回のナノブランク搭載ロッドには注目しているシーッ

ナノブランク搭載ロッドの特徴は、すでに公開されている製品解説や動画を参照して自分なりにまとめると、張りがありつつも負荷に対してしなやかに曲がり、魚の引きに追従しながら素材特性のもつ復元力(反発力)により、寄せる力が強く、ロッドの曲がりで引きを受け止めるため、1ランク細い糸でやりとりが可能というもので、従来のライトゲームロッドにはない独特の使用感らしい。
非常に興味をそそられるロッドであるが、購入検討の参考に、あらためて70Ti/PSの使用感を振り返ってみたい。

ブルーカレント70 プラグスペシャル(BLC-70 Ti/PS)の比較インプレ前置きが長くなったけど、まずは70Ti/PSの基本スペックから。
ブランクは、先径1.4mm、元径10.8mmのチューブラーティップのロッド。
長さ2130mm、自重68.2g。
ルアーウェイト2-12g、推奨ラインPE0.3-0.8。
仕舞寸法110cm、カーボン98.7%、グラス1.3%。

ヤマガブランクスなので当然日本製。チタンガイドモデルは3万円台前半で購入できたが、
TZ化に伴って当時の原材料費の高騰や印籠継ぎも反映してか価格が約1万円も上昇し、
今年登場したBLC-70/TZ NANO PROFESSORは4万円台半ばにガーン

ブルーカレント70 プラグスペシャル(BLC-70 Ti/PS)の比較インプレ今回のインプレは、ルアーウェイトが近いエクスクイーバー(EQS-72KL)チータ66Lとの比較インプレ。3機種ともすでに廃盤品なので、需要のない内容かもしれないけど、ロッド性能自体は良くて現在でも現役で使っているので、下記インプレを参考に、中古屋で見つけたら是非ご検討ください。

EQS-72KLは、ルアーウェイト2-14gのチヌ用ロッド。
チータ66Lは、1-12gのメッキやカマス狙いに適したライトゲームロッド。
70Ti/PSは、2-12gの対チヌを視野に入れたライトゲームロッド。

ブルーカレント70 プラグスペシャル(BLC-70 Ti/PS)の比較インプレルアーウェイトは似ているが、スペック上の大きな違いはガイド設定。
2009年に購入し、当時で既に廃盤になりつつあったチータ66Lはバット部はYSGガイドで、ティップ部も非Kガイド。2013年に廃盤で特価だったのでポイントで入手したEQS-72KLはオールKガイド。同じく2013年に購入した70Ti/PSは、K・Rコンセプトを採用したガイド。
YSGでもPEラインの使用に支障はないが、ルアー交換時にラインが緩むとティップ部に絡まるのはKガイドも同様。この点で、絡んでも解けやすいのは、やはりLDBガイド。スペックは似ているけれども、TZとLDBを混在させたブラックスターS66には注目しているシーッ
ブルーカレント70 プラグスペシャル(BLC-70 Ti/PS)の比較インプレティップ部の比較。左からEQS-72KL、70Ti/PS、チータ66Lの順。
ガイド総数は、3機種とも8個だが、70Ti/PSのほうがK・Rコンセプトを採用している分、マイクロガイド化が進んでいる。
K・Rコンセプトでも自分は短いリーダーを用いるため、PEとリーダーの結び目はガイドの外に出してキャストするので、PEラインの飛距離に影響はないと感じている。
むしろK・Rコンセプトのマイクロガイドは、ラインがばたつかずブランクに近い位置を通っているため、感度向上に寄与している印象。

ブルーカレント70 プラグスペシャル(BLC-70 Ti/PS)の比較インプレこの写真で、70Ti/PSがいかにマイクロガイドであるかがわかるだろう。
70TZ/PSは、プラグ1.6-8.5g、ジグ1.5-10gのウェイトになり、ティップ部も少しマイルドになったようだ。70Ti/PSのほうは、12g以上のウェイトでも投げられるぐらい、張りの強さを持っていながら、1-2gまでのジグヘッドでも高感度な操作性を有する。

ブルーカレント70 プラグスペシャル(BLC-70 Ti/PS)の比較インプレグリップ部の比較。チータシリーズはショートグリップのため、6.6フィートでも実際はそれ以上のレングスを感じさせる。ロッドワークもやり易い。
EQS-72KLと70TZ/PSは、自分好みのダウンロックリールシートを採用。
指3本をかける握り方でブランクタッチも可能。


ブルーカレント70 プラグスペシャル(BLC-70 Ti/PS)の比較インプレバット部の比較。この中では元径77mmのチータ66Lが最も細いが、6.1%のグラス素材が配合されているため、非常に粘りがあってよく曲がり、メッキの引き味を楽しめるブランク。このしなやかに粘る特性は、エギングロッドのEG-Rシリーズにも見られ、がまかつロッドに共通する特徴か。


EQS-72KLはチヌ用だけあって、バット部は非常に強いが、ベリーからティップにかけては繊細で食い込みが良い。全体的に張りがありつつもダルくならないしなやかなティップなので、ペンシルやポッパーの扱いが楽。40cmUPのチヌでも暴れさせずに引きをいなして寄せることが可能。
同じチヌ用ロッドでも、タコ狙いにも使えるぐらいパワー溢れるリップラップステージ(RS-6102)とは、バットパワーは共通するが、ベリーからティップにかけての調子がかなり異なっている。

70TZ/PSは全体的に張りがあり、ティップ部もEQS-72KLよりシャキッとしているが、チータ66Lと同様、負荷が掛かれば綺麗に曲がり、ロッド全体のパワーはチータ66Lを凌駕する。
60cmUPのシーバス、30cmUPのタケノコメバルキビレなどに対して余裕を持って楽しめて、20cm前後のシオの引き味も楽しめるので、メッキ相手ではオーバーパワーに感じるぐらい。
プラッギングのメバルでは、ティップの張りが強くてなかなか乗らないが、ショートバイトを積極的に掛けてゴリ巻きで寄せて獲るのであれば、勝負が早い。

逆に、メッキ相手やプラッギングで乗りを重視したり、魚の引き味を存分に楽しむのなら、
チータ66Lが面白い。20cm程度のカサゴでも良く曲がるので、釣趣が楽しめる。
EQS-72KLは、他の2機種とはロッドの調子が異なるので、用途もチヌだけでなく、
強靱なバットパワーを活かして大型メバルやアコウ狙いに使うのも良いだろう。

スペックが似たロッド3本の使い分けは上記のとおりだが、とりわけ70TZ/PSは、ルアーウェイトやレングス、ロッドの調子などの面で、ジグヘッド単体からプラッギングまでオールマイティに使えるので、新しく登場したナノブランク搭載ロッドは気になるけど、なかなか追加購入に踏み切れない汗
あえて購入するとしたら、レングスやルアーウェイトが大きく異なるモデルとして、この秋に出る66TZ/NANO PROFESSORになりそうだけど、価格がネックタラ~
同じくショートロッドでは、ついに5フィート台の53TZが登場したが、1ピースなので要注意シーッ
価格面でも気軽に使うならステンレスガイドで2ピースの510だけど、そもそもこれらはナノブランクではない。

他メーカーでナノアロイを採用したロッドとして、この夏に登場予定のヌーボコルトプロトタイプ
特にGNCPS-802ML-HSがハードソリッドのティップで1-20gのルアーウェイト、それでいて80g台のロッド自重というのがなかなか斬新なスペック。
ちょうど7月下旬に地元釣具屋の店頭に並びだしたので、触ってみた。
元径11.1mmはシーバスロッド並みにバットが太くて強く、これなら20gというルアーウェイト表記も納得。ティップ部はハードソリッドで0.9mmの細さなので、繊細な誘いもできそう。愛媛辺りでキャロやメタルジグを遠投してデカアジを狙う用途なら重宝するが、高松近辺では持て余しそう汗
張りがありつつもしなやかなブルーカレント83/TZ Long Castと、ちょうど対極にあるようなロッドという印象。
同シリーズでは、他にGNCPS-542UL-HSGNCPS-612L-HSGNCPS-6102L-HSがある。
5フィート台のロッドは、軽量過ぎておもちゃみたいというのが第1印象シーッ
612Lとともにティップは先径0.6mmなので、取り扱いには気を遣うが、極小ジグヘッドの操作性は良さそう。
6フィート10インチのロッドは、バランスが良くて扱い易いアジングロッドという印象。
レングスやルアーウェイトはルナキアソニック610と似ているが、全体的な軽量感のほか、ルアーウェイトやテーパーからしても、ヌーボコルトプロトタイプのほうが汎用性は高い印象。
しかし愛用ロッドでもあるルナキアソニック610は、ヴァンキッシュ1000Sと組み合わせて絶妙のバランスを発揮してくれるシーッ 割引率が良いショップなら2万円台で買えて、今や稀少となった日本製ロッドなので、満足度も高い。

さらにオリムピックからは、秋にはヌーボフィネッツァプロトタイプ S.T. Limitedも3機種登場予定。
ヌーボコルトプロトタイプとの使用感の違いも気になる。
これらはナノアロイをブランクスに採用しているものの、製品名に名前を入れるヤマガブランクスと比べると、あまり積極的な広報はしていない模様。
結局のところ、ナノアロイによってロッド性能がどの程度変化するのかはキャストして魚を掛けてみないとわからないし、メーカーによっても捉え方が違うので、よくわからないという結論にタラ~

手持ちのロッドに不満はないけど、ナノブランクとトルザイトリングガイドのロッド、特に自分の釣行スタイルでも使用頻度の高いライトゲームロッドでは一度使ってみたいところ。

<参考>
※2023年2月9日「プラグの試し投げ釣行
※2022年5月4日「【Ocean Ruler】ニアリッド NR-X86TP-L
※2020年7月21日「デクスター(TBX77)のファーストインプレッション
※2020年5月9日「ブロンズィーXR(CBZS-69MLXR)のインプレ
※2019年12月23日「GXS-HJ64L ハミー・ジャーミーのインプレ
※2017年10月21日「ティムコのクォータームーン【ロッド】のファーストインプレ
※2016年11月7日「ルナキアソニック(LKS610ML)の比較インプレ
※2016年3月9日「Blue Current 66TZ/NANO PROFESSORのインプレ
※2015年9月27日「ブルーカレント & ブラックスター





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