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2016年03月09日

Blue Current 66TZ/NANO PROFESSORのインプレ

昨年末のカタログ到着時から記事にして、今年のフィッシングショー開幕前にも記事で取り上げたブルーカレントの85TZ/NANO All-Rangeについて、大阪のFSには行けなかったので触ることはできなかったが、楽天内のショップでは予約も始まっていて、ナチュラムでも商品ページが登場した(注文後の在庫確認なので、おそらく納期はまだ先だろう)。
ヤマガブランクスのNANOモデルのロッドに対する関心も集まっていると思われるので、昨年購入してからライトゲームで使用頻度が高いBlue Current 66TZ/NANO PROFESSORのインプレを、他のロッドとの比較を交えて実施することにした。

Blue Current 66TZ/NANO PROFESSORのインプレBlue Current 66TZ/NANO PROFESSORのインプレPROFESSORの名が冠された3機種は、メンバーズサイトでの限定モデル。しかし当時は同社のテスターさんが楽天内で運営しているサイトで販売されていたので、ポイントを使用して購入が可能だった。


Blue Current 66TZ/NANO PROFESSORのインプレ66TZ/NANOの説明文は、左記写真をクリック。
基本スペックは、Length: 6'6"
Weight: 60g
Lure: Rig 0.2-6g、Plug 1.8-4.6g
Line: PE 0.2-0.4、FC/NY 1-3lb

仕舞寸法:101.5cm、先径:1.3mm、元径:7.8mm
カーボン繊維:99.8%/ガラス繊維:0.2%

何と言っても最大の特徴は、東レのナノアロイ技術を用いたブランクを採用したこと。東レのサイトにも適用事例として掲載されている。
技術的な話は素人には無理なので、まずはナノブランクを採用したブルーカレントのPROFESSORシリーズの公式説明を紹介する。
66TZ/NANOのメーカー公式説明はこちらを参照。
70TZ/NANOのメーカー公式説明はこちらを参照。
73TZ/NANOのメーカー公式説明はこちらを参照。

プロフェッサーシリーズの第1弾として登場した70TZ/NANOの公式説明の中に、
NANOブランクの特徴が掲載されていたので、以下に引用する。

「NANOブランクによって得られた性能は下記の通り。
※あくまでテスト時の実感による性能であり、数値化されたデータではありませんので、その点はご了解ください。
01.魚の突込み対する追従性が高まりながらも、素早い反発力で走りを押さえ込むことで、ドラグが出にくくなる。結果、ロッドの衝撃吸収性能が高まり、ラインテンションが抜けにくく、魚に主導権を与えにくい。
02.上記性能ゆえに、ラインを標準より細いものでワンランク大きな魚とも対等にファイトでき、フックも伸びにくくなる。
03.瞬間的にロッドが大きく曲がるので、ウェイトが乗った状態でのキャストが低弾道になりやすく飛距離を稼ぎやすくなる。
04.低負荷時には張りがある状態なので操作感度は向上し、ファイト時には魚の頭の向きも把握しやすい。」

実際に使用してみた感想だが、01の説明についてはまさにその通り。
瞬間的な負荷に対してはロッドが曲がるが、そこからの反発力が他のロッドとは異なり素早く強力なので、たとえば根魚相手だと一般的には根に入られる前にゴリ巻きをするが、NANOブランクのロッドだと竿を上げて溜めておくだけで魚を浮かしてくれる印象。
アジのような走る魚に対しても、しっかりロッドが曲がって魚の動きに追従するので、ほとんどドラグを鳴らさず、ロッドの反発力で寄せてくれる。
もちろん大型の魚ならさらに曲げ込んで根に入ろうとしたり走り回ろうとするが、04の説明の通り、魚の動きを把握しやすいので、ロッドワークで魚の動きをコントロールすれば問題ないし、やりとりの末に獲ったという満足感を高めてくれるロッド。

ラインテンションの抜けにくさというのは、魚の動きに対してロッドが追従しつつも反発力でリフトしてくれるので、主導権を与えず楽に寄せられる。この特性から魚の動きの把握が容易なのだろう。寄せてくるまではそう大きく感じなくても、抜き上げ時に意外に重くて大きかったということがしばしばあったので、ロッドがしっかり仕事をしてくれていると感じる。

02の説明については、意識的にラインを替えてはいないが、ロッドの曲がりを活かせば獲れるだろう。ただし、追従性と反発力という相反する性格を持ち合わせたNANOブランクのロッドで大型の魚を獲ろうとするなら、ロッドワークが鍵になるので、落ち着いてファイトすることが必要。

03の説明については、確かにその通り。
66TZ/NANOなので0.5gから3g程度のジグヘッドと2-4g程度のプラグのキャストが中心だが、瞬間的にロッドを曲げてウェイトを乗せてからキャストすると、ロッドの反発力が作用してライナー性で飛んでいくため、PEラインでも風の影響を受けにくい。また、トルザイトリングガイドの恩恵か、6.6フィートのレングスの割には飛距離が出て、1gのジグヘッド使用時でルナキアソニック610ブルーカレント70Ti/Plug Specialと遜色ない飛距離は出ている。

04の説明にあるファイト時の感覚は前述のとおり。
ロッド全体は確かに張りが強くて曲がる印象はないが、負荷を掛けると予想以上に綺麗に曲がる。曲がってからは強い反発力で、魚に対し負荷を与え続けるので、動きも把握しやすい。これがナノブランクを使用したロッドの特徴なのだろう。

1g以下の極小ジグヘッドでもキャストできて、3g超のジグヘッドもしっかり振り切ることができるので、シチュエーションに応じて幅広い対象魚が狙え、ヤマガブランクスのコンセプト通り、汎用性に優れたロッド。
チューブラーティップと短いレングスも影響してバイトをしっかり感じ取れるだけの高感度ロッドではあるが、操作感度という点では、同じチューブラーのロッドでも先径1mmのルナキアソニック610と比べると、1.3mmである分、水中でのジグヘッドの操作感という点では劣る印象をもった。
だがその反面、ナノブランクの特性として耐衝撃性に優れているみたいだし、ルアーウェイトの幅も広く、大型魚でもロッドワークを駆使して獲れる安心感は、実際に使ってみて感じる。

ルナキアソニック610でもバットパワーはしっかりしているので60cmUPのシーバスも寄せられたが、ロッドの反発力を魚のリフティング力として捉えると、66TZ/NANOのほうが曲がってから戻ろうとする力が強く、ロッドが魚を浮かせてくれる印象を抱いた。
実際に、ヒットしたタケノコメバルのサイズや時季は異なるものの、70Ti/PSでのやりとりと、先日の66TZ/NANOでのやりとりを比べると、曲がってからのリフティング力は、後者が勝っている印象。

プラッギングのメバル狙いでも感じたが、70Ti/PSは66TZ/NANOほど負荷に対して入り込まず、プラグの操作性に重点を置いて全体的に張りが強め(70Ti/PSは以前にインプレ済み)。
そのため、バットパワーを活かしてゴリ巻きで強引に寄せるのに適している。
一方66TZ/NANOは、負荷に対してティップからベリーが入り込んだ後、しっかり竿を溜めて魚の動きに応じてロッドワークを駆使しながら、曲がりからの復元力で魚を寄せる性格のロッド。

ジグヘッド単体に特化したルナキアソニック610と比べると、張りがありつつもティップからベリーが負荷に対して入るので弾きにくく、ライトプラグでのメバル狙いでもバレ難い印象。
また、ルナキアソニックはテーパーがextra fastなので、キャスティングのしやすさという点でも、66TZ/NANOのほうが扱いやすく、掛けた後はロッド全体が曲がって仕事をしてくれるので、引き味を楽しめる。

しかし、激しいトゥイッチやジャークを多用するメッキ狙いで、特にヘビーウェイトルアーを使用するときは、負荷に対して曲がる特性が災いし、操作性は劣る。こうした用途なら、ブラックスター TZ tuned S66 Power TwitcherBlue Current 70Ti/Plug Special、あるいはLuxxe Saltage Cheetah 66Lなど、12g程度までのルアーウェイトに対応したショートロッドのほうが、操作性や汎用性は高く、現場でトップチヌも狙えるのでお勧め。

対チヌ用として66TZ/NANOをみると、掛けてからの魚とのやりとりでは問題ないが、ベリーからバットがエクスクイーバーリップラップステージのようなチヌ用ロッドと比べると張りが弱く曲がるので、フッキングの面でやや心許ない印象。この点は、こまめなトレブルフックの交換や刺さりの良いジグヘッドで補えば、このロッドでチヌとやり合うのは楽しそう。

昨シーズンのメッキ狙いでは、レイズ56LブラックスターS66を使っていたため66TZ/NANOでは掛けていないが、アジとのやりとりから想像すると、メッキの素早い引きをいなして獲る用途でも楽しめそう。3g前後の小型メタルジグや軽量プラグを用いて軽くトゥイッチやジャークを入れる程度なら、十分に扱えるだろう。

1-2g程度のジグヘッドを用いたマイクロワインドも、ティップの復元力が早いので操作性は良いが、LDBガイドが採用されているブラックスターS66と比べると、ティップ部へのPEラインの糸絡みは多少気になった。
ルナキアソニック610のガイド数が9個であるのと比べると、6'6"とはいえ7個は少なく、ティップ部にもう1つガイドを付けて間隔を狭くし、PEラインの暴れを防ぐ工夫が欲しいところ(同じレングスのブラックスターS66やチータ66Lは8個)。
とはいえ、ナノブランクの特性やトルザイトリングガイドのおかげか、現状でもラインの抜けは良い。

ガイドの話で言えば、ブルーカレントシリーズには、Kガイドを採用したモデルと、K・Rコンセプトのガイド設計を採り入れたモデルが存在する。後者のモデルは、バット部が高足のKLガイドを採用しているので、写真だけでも判別可能。
たまたま手元にある66TZ/NANO70Ti/PSは、K・Rコンセプトを採用したモデルだが、個人的には感度を重視するライトゲームには、この仕様のほうが気に入っている。
ただし66TZ/NANOは、前述の通りガイド数が少ないので、8個のガイドが付けられた70Ti/PSと比べて、マイクロガイド化の効果はそれほどでもないだろう。

限定モデルは印籠継ぎ仕様とはいえ、6'6"の長さと、このガイド数なら、定価は3万円台で押さえて欲しいところ。素材や仕上げが姉妹企業であるリップルフィッシャーリアルクレセント並みであることに期待したいが、そうした事情は知る由もない。

66TZ/NANOを使用してみたインプレを、NANOモデルの特徴とともに書き連ねてみた。
ロッドパワーは異なるものの、これがヤマガブランクスにおけるNANOモデルのロッドに共通する性格だと思われる。普段はPEラインしか使わないので、フロロやエステル系ラインを用いた感覚は不明だが、ロッドの性格は大差ないだろうシーッ

ライトゲームロッドのブルーカレントシリーズだけでなく、シーバスロッドのバリスティックシリーズやエギングロッドのカリスタシリーズもナノブランクが採用されるようになったが、個人的にはシャクリや掛けた後のリフティング力を考えると、エギングロッドこそ、このブランクの真価が発揮できるのではないかと思っている。

冒頭で触れた85TZ/NANOの話に戻るが、以下のような公式動画もアップされているアップ
公式サイトでもコンセプトが紹介されていて、動画と合わせると、ある程度イメージできるだろう。
スペックが酷似しているカリスタ86Lとの違いも、公式サイト内で説明されている。

PROFESSORシリーズは限定モデルだったので入手手段は限られていたが、今回のモデルは72TZ/NANO77TZ/NANOと同様、通常モデルとして店頭に並ぶはず。
個人的には、8'5"で自重80gという脅威の軽さを誇りながら、3-21gのルアーウェイトで狙う魚に対するリフティング力が気になるし、レングスの割にガイド数が少ない印象なので、飛距離や感度、ベンディングカーブなどのバランスが気になるところ。
予約は好調のようなので、いち早く入手した方々のインプレを楽しみにしたいキラキラ

あと、85TZ/NANOを入手してインプレ記事を書かれる方は、ロッド袋に付いているスペック表(上の写真を参照)もアップしてもらえると嬉しいです。ヤマガのサイトやカタログでは、先径や元径の情報は掲載されていなくて、スペック表にしかその情報はないので。。。

<参考>
※2016年11月7日「ルナキアソニック(LKS610ML)の比較インプレ








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