2015年05月18日
4台目のリールと比較インプレ
多忙で釣行の余裕がないと、いけない物欲が襲ってくる
2012年、2013年、2014年と、それぞれ4000、2000S、1000Sと買い足していった12ヴァンキッシュだが、
2015年の今年、4台目として2500HGSが仲間入り
これでヴァンキッシュシリーズのボディサイズ4種類はフルコンプリート
購入に至るまでには、約1年間にわたる逡巡の道のりがあった
2014年の増税前にナチュラムのポイントを全額投入してヴァンキッシュ1000Sを入手した後、
再びポイントが貯まりつつあったので、フラッグシップ機の購入計画を立てていた
昨年、08セフィアCI4 C3000SDHを売却したことにより、シマノの2500番ボディは
予備機の05バイオマスターだけしかなく、エギングやシーバスにはヴァンキッシュ2000Sと
夢屋の2000F5スプールで対応していたので、14ステラのうち、2500から3000番手の購入を
検討していた。
さらに昨年の青物の感触が忘れられず、ライトショアジギにも使えるように、
ハイギアモデルを選択するつもりでいた。
しかし、ハイギアのゴールドハンドルは自分の好みに合わなかったので、ロングパワーハンドルが使える14ステラ3000HGMを狙っていたのが昨年の末頃だった。
だが夢屋のロングパワーハンドルは品薄で、様子を見ているうちに年が明けると、
15イグジストがリリースされるという情報が出た。
写真を見て、重厚感あるデザインとシックな色使い、そして圧倒的な存在感に一目惚れ
ステラよりも価格は上がるが、14ステラとロングパワーハンドルを合わせれば、ほぼ同価格。
四国フィッシングショーでもダイワの担当者と話をし、3000番ボディのギアで2500番のローターを回すため、ラインナップの中で最も巻き上げ力があるという15イグジスト2510RPE-Hが購入の第1候補になった
ちょうどその頃、新型イグジストの不具合情報もブログなどで飛び交っていたが、デザインに惚れ込んだため気にならず、15イグジスト購入のためにナチュラムポイントを貯め続ける。
その合間にも、ヴァンキッシュ4000と新調したロッドを組み合わせて釣りに出掛けた。
シーバスをやったりライトショアジギを試したりしていると、ポイントで入手するつもりだとはいえ、
高額なイグジストを買わなくても4000番のヴァンキッシュで十分釣りになるし、
フラッグシップ機は扱いに気を遣いそうという思いが強くなり、購入意欲が減退に向かう
そして2013年末のローターカスタム時にフルメンテに出した10セルテート2004CHの調子が悪くなり、4月下旬におまかせコースでオーバーホールに出していたものが先日退院し、ピニオンBBやドライブBBが回転不良で交換となった。
結局、15イグジストや14モアザンのように、ドライブギア両端にマグシールドが入っていないと、
初期性能の持続という点では、あまり意味はないのかもしれない。
しかしドライブギアに搭載されたマグシールドボールベアリングの場合、
部品交換の単価が高く、継続的なメンテ費用までも考えると、購入には慎重にならざるを得ない
手持ちのヴァンキッシュの2000番と4000番の間を埋めるため、2500Sか2500HGSのステラにしようかとも思ったが、ヴァンキッシュと比べるとやはり重さが気になる。
来年には16ヴァンキッシュが出るかもしれないが、14ステラ以降、防水性とメンテフリーを謳ってオイルインジェクションがなくなり、15ツインパワーでも踏襲された。
この流れだと、16ヴァンキッシュも同様の仕様になる可能性が高い
釣行後は水洗いをして、シマノのオイルスプレーで注油できたほうが安心感があるので、
廃盤になる前にお気に入りの12ヴァンキッシュを追加購入することにした。
といっても新品ではなく、モデル末期に入り出品数が増えていたオークションを利用
ちょうど内陸県の出品者が淡水中心に使っていそうな良品があったので、落札することに
これまで使用していたヴァンキッシュはノーマルギアなので、それと比べると巻きは流石に重いが、十分許容範囲。
機関は良好だが、手持ちのヴァンキッシュ3台と比べて、ハンドルの遊びが若干気になる
座金を入れて調整も試みたが、実釣に影響がなければ空回しで生じる多少のガタツキは気にする必要はないと思い、とりあえずそのまま使ってみることにした。
この1年間使い倒して、次のオーバーホールキャンペーンが始まる時期に入院させるつもり。
ヴァンキッシュ4兄弟のボディサイズの比較。
こうしてみると、1000番と2000番の間、2500番と4000番の間で、一回り大きくなっている。12ヴァンキッシュには3000番ボディがないため、糸巻き量を増やすにはC3000番手や2500F6スプール、PE0820スプールなどで対応する必要があるが、ボディの大きさ自体は2000番と大差はない。
顕著な差が見られるのは、スプール径の大きさ。左上から、1000S、1000SS、2000S、2000F5、2500S、4000の比較。
カタログ上では、1000番台が40mm、2000番台が43mm、2500からC3000番台は46.5mm、4000番以降は51mmとなっている。
フロロを多用する人には、スプール径が大きい2500番台で200gを切る自重は魅力的だろう。
自分はPEライン中心なので、スプール径の大きさはバットガイドとの関係性ぐらいしか気にしない。
以前のYSGガイドが主流だった頃は、大きなバットガイドのほうがラインの抜けは良いという印象で、メーカーもそういう風に売り出していたと思うが、現在主流となっているK・Rコンセプトのガイド仕様では、バットガイドで急速にラインを収束させ、ティップ部は小口径の多点ガイドでまとめるほうが、ロッドの軽量化とともに感度やロッドパワーの発揮という面でもメリットがあるようだ。
飛距離の面でも、モノフィラメントラインに比べて巻き癖がなくしなやかなPEラインにとっては、
バットガイドで急速にラインを絞り込むほうが、抵抗が少なく放出もスムーズになるみたい。
K・Rコンセプト登場以前から、AIMSやZENAQのガイドセッティングはこのような考え方に基づいているし、実釣においても、ブルーカレント70Ti PLUG SpecialがK・Rコンセプト仕様だが、
ヴァンキッシュ2000Sやセルテート2004CHとの組み合わせで飛距離が劣っている印象はない。
シューティングサーフ96とヴァンキッシュ4000の組み合わせでも、ガイドによる失速感はない。
個人的にはティップ部は小口径のLDBガイドがPEラインにとってはトラブルレスだと思うが、
K・Rコンセプトの小口径ガイドと比べて自重が増すため、その分ロッドの調子に影響するデメリットをどう捉えるかだろう。
そう考えると、昨年記事で取り上げたルナキアマグナムのガイド数の少なさは理に適っているし、
今年紹介したブラックスター TZ Tunedのようにトルザイトリングと組み合わせるというのも、
LDBガイドのデメリットを克服するのための有効な方策かもしれない。
いずれにしても、今回新たに仲間入りした2500HGSは、2000番と4000番の間を埋める存在として、特にエギングやシーバス、アコウやフラットフィッシュ狙いに活用するつもり。
遠征時はすぐに注油できないのでマグシールド搭載のセルテート2004CHを持参することが多いが、普段の釣りはヴァンキッシュシリーズを使うことで、共通の使用感で扱えるし、特定のリールを贔屓して使い込むこともないので、気分的にも安心できる
今回は、以前にストックしていたDURA AR-C Eginger 0.8号(11.5lb)を下巻きなしで150m巻いてみた。
DURA AR-Cシリーズは0.6号を使用していてお気に入り。
号数通りの細さで巻き量もピッタリ
<ラインメモ:12ヴァンキッシュ2500HGSにDURA AR-C Eginger 0.8号(11.5lb、150m)を巻き替え(5月中旬)。下巻は無し。>

2015年の今年、4台目として2500HGSが仲間入り

これでヴァンキッシュシリーズのボディサイズ4種類はフルコンプリート

購入に至るまでには、約1年間にわたる逡巡の道のりがあった

2014年の増税前にナチュラムのポイントを全額投入してヴァンキッシュ1000Sを入手した後、
再びポイントが貯まりつつあったので、フラッグシップ機の購入計画を立てていた

昨年、08セフィアCI4 C3000SDHを売却したことにより、シマノの2500番ボディは
予備機の05バイオマスターだけしかなく、エギングやシーバスにはヴァンキッシュ2000Sと
夢屋の2000F5スプールで対応していたので、14ステラのうち、2500から3000番手の購入を
検討していた。
さらに昨年の青物の感触が忘れられず、ライトショアジギにも使えるように、
ハイギアモデルを選択するつもりでいた。
しかし、ハイギアのゴールドハンドルは自分の好みに合わなかったので、ロングパワーハンドルが使える14ステラ3000HGMを狙っていたのが昨年の末頃だった。
だが夢屋のロングパワーハンドルは品薄で、様子を見ているうちに年が明けると、
15イグジストがリリースされるという情報が出た。
写真を見て、重厚感あるデザインとシックな色使い、そして圧倒的な存在感に一目惚れ

ステラよりも価格は上がるが、14ステラとロングパワーハンドルを合わせれば、ほぼ同価格。
四国フィッシングショーでもダイワの担当者と話をし、3000番ボディのギアで2500番のローターを回すため、ラインナップの中で最も巻き上げ力があるという15イグジスト2510RPE-Hが購入の第1候補になった

ちょうどその頃、新型イグジストの不具合情報もブログなどで飛び交っていたが、デザインに惚れ込んだため気にならず、15イグジスト購入のためにナチュラムポイントを貯め続ける。
その合間にも、ヴァンキッシュ4000と新調したロッドを組み合わせて釣りに出掛けた。
シーバスをやったりライトショアジギを試したりしていると、ポイントで入手するつもりだとはいえ、
高額なイグジストを買わなくても4000番のヴァンキッシュで十分釣りになるし、
フラッグシップ機は扱いに気を遣いそうという思いが強くなり、購入意欲が減退に向かう

そして2013年末のローターカスタム時にフルメンテに出した10セルテート2004CHの調子が悪くなり、4月下旬におまかせコースでオーバーホールに出していたものが先日退院し、ピニオンBBやドライブBBが回転不良で交換となった。
結局、15イグジストや14モアザンのように、ドライブギア両端にマグシールドが入っていないと、
初期性能の持続という点では、あまり意味はないのかもしれない。
しかしドライブギアに搭載されたマグシールドボールベアリングの場合、
部品交換の単価が高く、継続的なメンテ費用までも考えると、購入には慎重にならざるを得ない

手持ちのヴァンキッシュの2000番と4000番の間を埋めるため、2500Sか2500HGSのステラにしようかとも思ったが、ヴァンキッシュと比べるとやはり重さが気になる。
来年には16ヴァンキッシュが出るかもしれないが、14ステラ以降、防水性とメンテフリーを謳ってオイルインジェクションがなくなり、15ツインパワーでも踏襲された。
この流れだと、16ヴァンキッシュも同様の仕様になる可能性が高い

釣行後は水洗いをして、シマノのオイルスプレーで注油できたほうが安心感があるので、
廃盤になる前にお気に入りの12ヴァンキッシュを追加購入することにした。
といっても新品ではなく、モデル末期に入り出品数が増えていたオークションを利用

ちょうど内陸県の出品者が淡水中心に使っていそうな良品があったので、落札することに

これまで使用していたヴァンキッシュはノーマルギアなので、それと比べると巻きは流石に重いが、十分許容範囲。
機関は良好だが、手持ちのヴァンキッシュ3台と比べて、ハンドルの遊びが若干気になる

座金を入れて調整も試みたが、実釣に影響がなければ空回しで生じる多少のガタツキは気にする必要はないと思い、とりあえずそのまま使ってみることにした。
この1年間使い倒して、次のオーバーホールキャンペーンが始まる時期に入院させるつもり。
こうしてみると、1000番と2000番の間、2500番と4000番の間で、一回り大きくなっている。12ヴァンキッシュには3000番ボディがないため、糸巻き量を増やすにはC3000番手や2500F6スプール、PE0820スプールなどで対応する必要があるが、ボディの大きさ自体は2000番と大差はない。
カタログ上では、1000番台が40mm、2000番台が43mm、2500からC3000番台は46.5mm、4000番以降は51mmとなっている。
フロロを多用する人には、スプール径が大きい2500番台で200gを切る自重は魅力的だろう。
自分はPEライン中心なので、スプール径の大きさはバットガイドとの関係性ぐらいしか気にしない。
以前のYSGガイドが主流だった頃は、大きなバットガイドのほうがラインの抜けは良いという印象で、メーカーもそういう風に売り出していたと思うが、現在主流となっているK・Rコンセプトのガイド仕様では、バットガイドで急速にラインを収束させ、ティップ部は小口径の多点ガイドでまとめるほうが、ロッドの軽量化とともに感度やロッドパワーの発揮という面でもメリットがあるようだ。
飛距離の面でも、モノフィラメントラインに比べて巻き癖がなくしなやかなPEラインにとっては、
バットガイドで急速にラインを絞り込むほうが、抵抗が少なく放出もスムーズになるみたい。
K・Rコンセプト登場以前から、AIMSやZENAQのガイドセッティングはこのような考え方に基づいているし、実釣においても、ブルーカレント70Ti PLUG SpecialがK・Rコンセプト仕様だが、
ヴァンキッシュ2000Sやセルテート2004CHとの組み合わせで飛距離が劣っている印象はない。
シューティングサーフ96とヴァンキッシュ4000の組み合わせでも、ガイドによる失速感はない。
個人的にはティップ部は小口径のLDBガイドがPEラインにとってはトラブルレスだと思うが、
K・Rコンセプトの小口径ガイドと比べて自重が増すため、その分ロッドの調子に影響するデメリットをどう捉えるかだろう。
そう考えると、昨年記事で取り上げたルナキアマグナムのガイド数の少なさは理に適っているし、
今年紹介したブラックスター TZ Tunedのようにトルザイトリングと組み合わせるというのも、
LDBガイドのデメリットを克服するのための有効な方策かもしれない。
いずれにしても、今回新たに仲間入りした2500HGSは、2000番と4000番の間を埋める存在として、特にエギングやシーバス、アコウやフラットフィッシュ狙いに活用するつもり。
遠征時はすぐに注油できないのでマグシールド搭載のセルテート2004CHを持参することが多いが、普段の釣りはヴァンキッシュシリーズを使うことで、共通の使用感で扱えるし、特定のリールを贔屓して使い込むこともないので、気分的にも安心できる

DURA AR-Cシリーズは0.6号を使用していてお気に入り。
号数通りの細さで巻き量もピッタリ

<ラインメモ:12ヴァンキッシュ2500HGSにDURA AR-C Eginger 0.8号(11.5lb、150m)を巻き替え(5月中旬)。下巻は無し。>
Posted by shin1979 at 00:30│Comments(2)
│タックル
この記事へのコメント
バンキッシュがこれだけ揃うと圧巻ですね(^^)
上級機なので、なかなか手が出しづらいですが、一度は使ってみたい願望があります。僕が購入するなら4000番かな(*^^*)
リール話のついでに、6月にSHIMANOからSTRADIC CI4というHAGANEボディのリールがリリースられるようですが、すでにアメリカで販売されているみたいですね。
上級機なので、なかなか手が出しづらいですが、一度は使ってみたい願望があります。僕が購入するなら4000番かな(*^^*)
リール話のついでに、6月にSHIMANOからSTRADIC CI4というHAGANEボディのリールがリリースられるようですが、すでにアメリカで販売されているみたいですね。
Posted by ベイベーさん
at 2015年05月18日 11:26

《ベイベーさん》
CI4素材のボディでも良ければ、エクスセンスCI4+でも内部のギアはヴァンキッシュと同じみたいですよ。
ある釣具店で、シマノリールのボディだけでなくギアの素材まで機種別に比較した表があって、その情報に基づけばギア素材は同一でした。
STRADICシリーズは、海外ではCI4ボディのものと、アルミボディのFJという機種があるみたいですね。
オーストラリアやシンガポールのシマノサイトで比較があります。
ttp://www.shimanofish.com.au/articles/stradic-ci4-vs-stradic-fj.html
ttp://fish.shimano.com.sg/content/SPL/en/home/Article/stradic-ci4-vs-stradic-fj.html
ベアリング数で単純比較すると、STRADIC CI4がレアニウム、STRADIC FJがアルテグラと同じですが、日本版ではHAGANEボディのマークがあるので、バイオマスターと同じクラスですかね。
バイオマスターは中学生の頃、白色ボディだった頃にお小遣いを貯めて買った思い出深いモデルで、ルアー釣りを始めた頃には2005年版を買って、今でも予備機として保管してあるので、もし無くなってしまうのであれば寂しいですね。
CI4素材のボディでも良ければ、エクスセンスCI4+でも内部のギアはヴァンキッシュと同じみたいですよ。
ある釣具店で、シマノリールのボディだけでなくギアの素材まで機種別に比較した表があって、その情報に基づけばギア素材は同一でした。
STRADICシリーズは、海外ではCI4ボディのものと、アルミボディのFJという機種があるみたいですね。
オーストラリアやシンガポールのシマノサイトで比較があります。
ttp://www.shimanofish.com.au/articles/stradic-ci4-vs-stradic-fj.html
ttp://fish.shimano.com.sg/content/SPL/en/home/Article/stradic-ci4-vs-stradic-fj.html
ベアリング数で単純比較すると、STRADIC CI4がレアニウム、STRADIC FJがアルテグラと同じですが、日本版ではHAGANEボディのマークがあるので、バイオマスターと同じクラスですかね。
バイオマスターは中学生の頃、白色ボディだった頃にお小遣いを貯めて買った思い出深いモデルで、ルアー釣りを始めた頃には2005年版を買って、今でも予備機として保管してあるので、もし無くなってしまうのであれば寂しいですね。
Posted by shin1979
at 2015年05月18日 13:33
