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2012年03月07日

フィネッツァ・コルト(GOFCS-682UL-T)のインプレ

昨年秋に購入したフィネッツァ・コルト(GOFCS-682UL-T)
たびたび実釣を重ねてきたので、そろそろインプレを行ってみるニコニコ
(長文なので時間があって関心のある方だけご覧ください汗


基本スペックは以下のとおり。
●Length:6.8ft.
●Line:2~5lb
●Lure:0.5 ~7g
●標準自重:76g
●継数:2本
●アクション:ファースト
●パワー:ウルトラライト
●仕舞寸法:104cm
●先径:1.1mm
●元径:8.2mm
●カーボン含有率:98%
●オールチタンSiCリングガイド(バット部:T-ATガイド、ティップ部:T-LDBガイド)

<商品コンセプト>(オリムピックのウェブサイトより抜粋)
「常夜灯ポイントやスロープポイント等で、ジグヘッドで表層を素早くリサーチ、手返し重視の数釣りスタイルに抜群の取り回しの良さが魅力のモデル。ショートレングスだからできる繊細なロッドワーク、ジグやカブラにキビキビとしたアクションを付け易く、リアクションバイトを誘発させます。もちろんバット部には、大物を仕留めるポテンシャルを秘めています。」

上記スペックからもわかるように、以前インプレを行ったブルーカレント68と非常に似ているので、比較を織り交ぜながらまとめてみる。

まずはグリップ周りの比較から。
左側がフィネッツァ・コルト(GOFCS-682UL-T)
右側がブルーカレント68。
写真でも分かるように、ブルーカレントのほうが、グリップは若干長め。
コルトのリールシートはアップロック、ブルーカレントのほうはダウンロックになっている。



次にバットからベリー、ティップにかけて両ロッドを並べて比較してみる。
写真上のロッドがコルト、
下のロッドがブルーカレント。
全体的にコルトのほうが、わずかではあるが太くなっている。
この辺りはコルトが78g、ブルーカレントが67gという重量差に表われているのだろう。

機能面での差は、コルトがオールチタンガイドを搭載し、バット部がATガイド、ティップ部はLDBガイドを用いているのに対し、ブルーカレント68はオールステンレスガイドであるが、後発ということもあり最新のKガイドを採用している。これらのガイドによって、PEラインによる糸絡みは両ロッドとも気にならない。
ガイド径は、コルトのティップ部は小口径LDBガイド、ブルーカレントはバットガイドから比較的口径の小さなKガイドになっており、両ロッドとも感度向上に寄与している。

実釣を通じた印象を以下にまとめてみた。

1.キャストフィールと飛距離
両ロッドとも6.8ft.の軽量なショートロッドなので、漁港を中心に障害物周りを軽快に攻め歩く釣りに秀でている。しかし飛距離が出ないわけではなく、小口径のガイドであってもしなやかで細目のPEラインを使用すれば、そこまで飛距離が犠牲になるわけではない。PE0.4号に1-1.5gのジグヘッドで、およそ20m前後は飛んでいるので、漁港内を探る分には十分な飛距離が出る。スペック上は、ブルーカレントの適合ルアーウェイトは1g以上になっているが、0.5g前後のジグヘッドでも十分にキャストは可能。メッキ狙いで多用する3-5cm前後のミノーやポッパーのキャストも軽快に決まる。プラグのウェイトとしては、ブルーカレントは4g、コルトは5gぐらいまでがキャストフィールは良い印象。
実釣ではわずかにブルーカレントのほうが飛距離で勝っているように感じたが、これはレアニウムCI4 1000S+メバリン0.4号という当初の組み合わせから、コルト購入後のメインの組み合わせをソアレCI4 C2000PGS+ラピノヴァX 0.4号に変えたために、飛距離が若干落ちたのだと思われる。ブルーカレントにソアレ+ラピノヴァの組み合わせでも、コルトと同様に飛距離が落ちた印象を持ったので、ロッドのせいではなく組み合わせの問題だろう。
使用リールのスプール口径の違い(レアニウムが39mm、ソアレが42mm)の差というよりも、
以前にも指摘したように、ラピノヴァとガイドの摩擦が大きいために飛距離が犠牲になっているものと思われる。ラピノヴァXは低価格で強度もあるPEラインだが、ガイドとの摩擦による飛距離の低下やリトリーブ時におけるノイズを考えると、繊細さ求められるライトゲーム用としては、リピート購入には躊躇してしまうかも。
両ロッドとも最近の高級アジングロッドのようなカリカリの張りではないが、チューブラーティップならではのコシと張りを感じるシャッキリしたブランクスで、キャストフィールは上々。ブルーカレントのほうがグリップの長さと、ティップからベリーにかけてがマイルドな調子になっている分、自分はキャストし易く感じたが、コルトの張りやショートグリップも手返しよく撃っていくには使い易い。前述のリールとのバランスは、グリップが長い分ブルーカレントのほうが優れているように感じたが、両ロッドとも軽量なので、軽いリールと合わせれば大した違いはない。
6.8ft.というレングスは、下記の感度面の向上以外にも、軽快なキャストを繰り返し、移動時にそのままクルマに載せられるという取り回しの面でもメリットが大きい。

2.感度とフックセットレスポンス
感度については、両ロッドともメバルやアジのショートバイトを感知し、上顎にフッキングさせるのに支障はない。ただしロッドの性格上、若干の感覚の違いがあり、コルトのほうがティップからベリーにかけての張りが強いので、軽量ジグヘッドが潮流に漂う感覚を掴み難い印象を持った。他方ブルーカレントは、ティップからベリーの張りがコルトよりも若干マイルドなので、軽量ジグヘッドの漂う感覚がロッドティップに素直に伝わり、潮流が人の手に感覚としても捉え易く感じた。
これは逆に、バイトに対する感度は、張りの強いコルトのほうが強く感じられる(それは弾き易いという一面もある)。他方でブルーカレントも、ロッドレングスやコルトを上回る軽量感を備えているので、繊細なバイトを捉えられないことはなく、両ロッドとも感度面が実釣において問題となることはないと感じた。
フックセットレスポンスについては、ブルーカレントよりも張りの強いコルトのほうが、バイトを弾き易い面はあるにしても、こちらがしっかり反応すればフッキングはよく決まる印象を持った。特にメバルよりも、カサゴやタケノコメバルといった根魚狙いのときに、この張りの強さが活かされるだろう。一方のブルーカレントは、コルトよりも若干マイルドながら、全体的にはシャッキリしたブランクスなので、掛かりが浅いと思ったらしっかり追いアワセを入れることで、安心してやり取りできる。掛けと乗りのバランスという観点では、幾分かマイルドな調子のブルーカレントのほうが、コルトに勝るといえる。
こうした両ロッドの性格の違いは、カーボン含有率の差に由来しているのだろう。しかし程度の差はあるが共通の特徴として、どちらも繊細なショートバイトを積極的に掛けていくという、チューブラーティップならではの釣り味を楽しめるロッドといえる。

3.フッキング後のやり取り
フッキング後は、張りの強さやロッド径も一回り大きいコルトのほうがパワーはあり、15cm以下のメバルをゴリ巻きすると水面を駆け抜けてくる強さを持つ。これは根魚狙いでもアドバンテージとなり、張りの強さと感度を活かしてボトムを探り、バイトを感知したらしっかりとフッキングさせ、フッキング後はロッドのパワーを活かして根から引き剥がす釣りが展開できる。とはいえ基本的にはアジやメバル狙いのロッドなので、対象となる根魚のサイズも軽量ジグヘッドで狙う20cm台が中心となるだろう。以前に大きなエイらしきものを掛けた際には、さすがにロッドパワーで寄せることはできず、ドラグからラインが引き出されるばかりだった。
他方ブルーカレントは、コルトよりもマイルドな味付けなので、小型のメバルやアジでもそれなりに竿が曲がり楽しむことができる。しかしバットパワーはあるので、ロッドの弾力を活かして20cmを超えるメバルでも難なく抜き上げは可能だし、不意にヒットしたシーバスでもロッドが柔軟に曲がるので、暴れさせることなくランディングすることができた。ブルーカレントの場合は、ロッドがシャッキリしつつも魚が掛かると柔軟に曲がるので、20cmを超えるメッキを掛けたときに走らせて引き味を楽しみながら抜き上げるのにちょうど良い。メッキ狙いのポッパーやミノーの操作性も悪くはないが、この点はコルトのほうが張りがあってショートグリップなので、ロッドワークでキビキビ動かすのに向いている印象を持った。

4.総評
いろいろ比較してインプレをしてみたが、どちらもメバル、根魚、アジ、メッキなどのライトゲームで使う分には十分な性能を持っているロッドといえる。
機能面での差異として、個人的にはアップロックよりもダウンロックのリールシートのほうがキャストの繰り返しによる緩みが少ないと感じるので、ブルーカレントのほうがお気に入り。以前にコルトで根魚を掛けたとき、やり取りの最中にリールシートが緩んで外れそうになり、直しているときにバレたことがあったので、コルトのリールシートには若干の不満がある。また、ブルーカレントのグリップは、リールの持ち方によっては人差し指をブランクスに直接触れさせることもできるので、スミスのメッキロッドであるベイライナーCFと同様の操作感を得ることも可能だ。
LDBガイドかKガイドかという点は、PEラインの糸絡みに関してはどちらも心配するほどではない。バット部にATガイドを使用するコルトのほうが、多少扱いに気をつける程度か。ガイドの違いによる飛距離についても、ショートロッドで狙う範囲なので、大きな差を感じるわけではない。ただしブルーカレントのバットガイドは口径が小さめなので、スプール径の大きなリールでは飛距離が若干犠牲になるかもしれない(シマノの2000番手以下でPEラインを使っていれば問題ない)。
両者の最大の違いは、実売価格1万円台後半のブルーカレントに対して、2万円台前半のコルトという点だろう。今回手にしたコルトは、セールで1万円台後半と、ブルーカレントとほぼ同価格だったが、2万円台前半の価格帯であれば、後発でKガイドを採用したブルーカレントのほうがコストパフォーマンスに優れていると感じる。しかしガイドの素材を考えれば、オールチタンガイドを備えたコルトのほうが価格が上がるのは当然だし、ブルーカレントのチタンバージョンと比較すると、6.8ft.のレングスを考慮すれば、ほぼ同価格帯の性能を持っているといえるだろう。もっとも、今後コルトに関しては、モデルチェンジによって突発的なセール価格で販売される可能性があるため(4割引の店は現在もある)、かなりのお買い得価格で入手することも可能かもしれない。

<余談>
ライトゲームロッドは、上記の2本のほか飛ばしウキやキャロによるロングキャスト用にデクスター(DXTS-TBX88)や、もっとパワーのあるリップラップステージ(RS-6102)、コルトの購入がきっかけでプレゼントされたヌーヴォカラマレッティービアンコ (GONCBS-792ML-SJ)などがある。
自分と妻の2人釣行でもほとんどの釣りに対応できるため当面は必要ないものの、前に釣具屋で触って面白そうな印象を持ち、張りのあるソリッドティップを備えて価格面以外では評判も良さそうなラグゼ コーストラインAJ(S66ML-SOLID.EXF)や、マイクロガイドシステムを搭載したソルティーステージ・アジ(SAS-6102L-SS-MGS)、最近新しく登場してライトゲーム全般に使えそうな、ゼスタのブラックスターS68S78)あたりが目下気になっているところ汗
そのほかに港湾部や中小河川でのシーバスやチヌ用に、実家に残してきたチータ76MLの代わりのロッドとして、ダイコーのアルテサーノ・キャステイシア(TMACS-82/05)や、モデルチェンジしたテンリュウの新製品SWAT(SW83LML)に注目しているシーッ レングスやスペック的にはヤマガブランクスのバリスティック(81/12)にも惹かれるけど、コルク素材が好みで今回はショートグリップが欲しいので、現行ラインナップではキャステイシアかSWATが有力候補汗 ロッドのフィーリングが合えば、コストパフォーマンスを考えてショアガンシリーズという手もあるか。キャステイシアは、先日店頭で77/07を振ったけど、あれは自分には強過ぎたタラ~
そもそもシーバス釣行自体、昨年はほとんど行けなかったので、今年は昨年やっと手に入れた
キャステイシア(96/08)に、ヴァンキッシュ4000を組み合せてしばらく使い込むつもりダッシュ

とりあえず今すぐ買うことはないけど、もし今後買うとしたらという視点で、現時点で気になっているロッドを備忘録的に挙げてみたテヘッ これは溢れ出る物欲を、いったん落ち着かせる意味もある汗
11日(日)は、昨年行こうと思っていて震災で中止になってしまった四国フィッシングショーに、
夫婦で旅行を兼ねて行ってみて、上記ロッドのフィーリングを確かめつつ、高知のサーフや河口でキャストしてくる予定車アップ シーバスやヒラメがヒットすると良いなあキラキラ  


Posted by shin1979 at 00:05Comments(0)タックル