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2023年01月14日

ランウェイSLS S90の試し投げ(エギストTZ 83M-P4との比較)

昨年末の値上がり前に入手したランウェイSLS S90モバイルロングシューターのサブネームのとおり、9フィートの5本継ぎで適合ジグウェイト7-30gなので、スーパーライトショアジギングで多用するサイズのメタルジグの遠投を想定したパックロッド。

2021年にMAXルアーウェイト30g(餌木4号)までのエギストTZ 83M-P4を入手していたので、両モバイルロッドの試し投げによりランウェイSLS S90のファーストインプレを含めた比較インプレを実施したい。
まずは基本スペックの比較から。

ランウェイSLS S90 モバイルロングシューター】 9フィート 5本継ぎ 仕舞寸法63cm
適合ジグ7-30g、適合ライン(PE) #0.3-1、先径1.6mm、元径11.3mm、自重138g

エギストTZ 83M-P4】 8フィート3インチ 4本継ぎ 仕舞寸法67cm
推奨ウェイト30gMAX、推奨ライン(PE) #0.5-1、先径1.7mm、元径11.6mm、自重110g

リールシートはどちらも握り込み易いTVSリールシートランウェイSLSがダウンロック、エギストTZがアップロックの仕様。
ガイド総数はどちらも9個だが、ランウェイSLSがステンレスフレームSiC-S、エギストTZがチタンフレームトルザイトでティップ部のガイド口径は後者のほうが大きめ。

前回の師走初釣行から約1週間後の大晦日、釣り納めを兼ねてNewロッドの試し投げへ。
昨シーズン、良型シオ極太マゴチの実績を上げたサーフを2022年の締め括りに選んだ。

ランウェイSLS S90と、先日補充したガンガンサーフ フラッター25gを吊り下げた状態のティップの入り。マルチピースロッドの特性を活かし、ティップセクションはかなり柔軟に入る。小刻みなティップの動きを利用することで、小型メタルジグやジグヘッドのワインドを繊細に操作可能。ガンガンサーフ フラッター25gをPE0.8号でキャストして約100m前後の飛距離。

この日の使用ルアー。ビーフラップ24gのキャストは問題ないけど、ティップが入るので引き抵抗のあるバイブレーションは不向き。15gのスライス70バリッドスリム80程度までの使用感が良好。小型メタルジグは、特にナッゾジグミドルゾーン(12g、16g)が扱い易い。ガンガンジグも10g程度の自重が扱い易かった。

ジグヘッドでは、レンジキープVRmini 3.5gと7gにベイティ2.3インチの組み合わせによるボトムワインドを試した。
ロッドレングスとパワーがあるのでゼスタのライトゲームロッドであるブラックスターの感覚で操作するとジグヘッドが動きすぎるため、ティップセクションの反発を活かして軽くシェイクさせるぐらいが良いダートをしてくれる。
ライズアッパー5g#3/0昨年末に特価で手に入れたスワールテールシャッド3.8インチの組み合わせでキャストすると、総重量約9gとなり30m以上の飛距離は出るので、ジグヘッドリグによるシーバス狙いにも良いセッティング。

ボトムの釣りでは、ボトムアッパー10gや、ウィードレスシンカー12gエクストラホールド#2/0の組み合わせでキャストしたが、柔軟なティップが荷重変化を捉え易く、ボトムの着底感もしっかりと把握できる。

一通りキャストした後、エギストTZに交換し、同じルアーをキャストして感覚の違いを掴む。ガンガンサーフ フラッター25gを吊り下げた状態のティップの入りは、エギストTZのほうが張りが強め。ビーフラップ24gのリトリーブでもティップが入りすぎることはない。5gジグヘッドのリフト&フォールで30cm弱のアコウも抜き上げできるライトリグの感度と強さを兼ね備えたロッド。

<総評>
スペック的には両者は近似したモバイルロッドだが、その性格は大きく異なる。
ランウェイSLSはティップセクションは柔軟で繊細な操作が可能。負荷をかけるとシーバスロッドのような調子で胴まで素直に入るが、バット部分は中型青物も想定した強靭なパワーがある。ロッドパワーを表現するとしたら、LML+といった印象で、ティップからバットにかけてピース毎の性格の違いが顕著。

エギストTZはエギングロッド特有の張りがあり、ミディアムクラスのパワーを活かして引き抵抗の大きなバイブレーションならランウェイSLSよりも扱い易い。キャスト時はランウェイSLSに比べて反発力が強く、テイルウォークのフラッグシップモデルに位置づけられるカーボン素材の違いか、チタンフレームのTZリングガイド仕様によるガイド口径の大きさやティップ部の収束の速さ、ライン抜けの良さなどから、キャストフィーリングは軽い力でルアーを弾き飛ばしてくれる。

両ロッドの使い分けとしては、それぞれの得意分野であるスーパーライトショアジギングとエギングの用途を除くと、リトリーブ中心の釣りならランウェイSLS、トッププラグの操作やトゥイッチを多用する釣りならリアグリップが短く軽量なエギストTZのほうが向いている。

5-10g前後のジグヘッドによるミドルゲーム用途なら、ティップセクションで繊細な操作や荷重変化が掴み易いランウェイSLSが向いているが、エギストTZのボトム感度も優れていて、どちらのロッドも高い汎用性を有している。
ライトプラッギングならエギストTZでも5.5gのハイドロアッパーを振り切ることはできるが、ティップ部の柔軟性を活かしてランウェイSLSのほうがフッキングは良さそう。

ランウェイSLSは真冬の防寒着を着た状態だとリアグリップが当たるので長く感じるが、キャスト時は握り込み易く、ロッドをしっかり曲げてキャストすれば気持ち良く飛んでくれる。エギストTZは反発力が強いので軽い力で飛ばせるけれど、8フィート前半のレングスなので約20cmの全長の差は、釣り方やポイントによっては短いようで大きい。

自重としてはランウェイSLSのほうが重いが、全体的には細身の造りでしっかり曲げて暴れさせずに取り込める調子。中小型青物はもちろん、シーバスやフラットフィッシュ、スイミング系リグで狙うロックフィッシュなどに幅広く使える。
一方エギストTZのほうは30cm弱のアコウなら難なく勝負がつくほど反発力があり、ティップ部の張りでボトム感知力やスタック回避力も高いのでロックフィッシュやボトムチヌ狙いに向いている。エギングロッド自体の汎用性が高いので、操作性の良さを活かしてトップチヌなど幅広く活用可能。

今回はLT3000番手のリール(スタンド込みで約200g)を使用して良好なバランスだったが、バットガイドの大きさからすると両ロッドともLT2500番手以下で細PEラインのセッティングなら、さらに繊細な釣りの対応幅が広がろうだろう。
3時間以上連続してキャストを繰り返したけどどちらも継ぎが緩むことはなく、マルチピースであることを感じさせないほどの完成度でメインロッドとしても十分使える性能だった。

今シーズンは両ロッドを釣り方やポイントに応じて使い分けながら、実際に魚を掛けることでさらにインプレを重ねていきたい。

12月31日(土) 7:00~11:30 潮位:145cm~80cm 小潮:干潮11:06(77cm)

Rod:RUNWAY SLS S90 Mobile Long Shooter / EGIST TZ 83M-P4
Reel:18 EXIST LT3000-XH + LT3000S Spool + SLPW Power Light M Long
Line:LUXXE LINE LIGHT SHORE #0.8(10lb)
Leader:耐摩耗LEADER for FLAT FISH 16lb

ゼスタ(XeSTA) ランウェイSLS モバイル S90 モバイルロングシューター

今年の1月1日から約2割値上げされたが、値上げ前の在庫であれば、2万円台後半で購入可能。ゼスタのロッドはセールで2割引前後が買い時。
9フィートのモバイルシーバスロッドとして考えるとコストフォーマンスに優れた良竿。


テイルウォーク(tailwalk) EGIST TZ 83M-P4

チタンフレームトルザイトリングガイド仕様ながら、買い時のタイミングとしては25%以上の割引率で3万円台前半で購入可能。エギングロッドであるが前述の通り汎用性に優れたロッドなので、仕舞寸法に納得がいけば1本あると何かと重宝するロッド。

  


Posted by shin1979 at 18:30Comments(0)タックル釣行記Ocean Ruler