2009年02月04日
ニシンの塩漬け(シュールストレミング)
正月に友人がスウェーデンからニシンの塩漬けの缶詰、いわゆるシュールストレミングという奴を持ち帰ってきた。
この缶詰、ただの缶詰ではなく、世界一臭いと評されるモノ

これは滅多に経験できないので、ぜひニオイを嗅いでみたい。
せっかくの機会なので、1日(日)、友人・知人を集めて開封するイベントを行った。
開封場所は、公園だと迷惑がかかりそうだったので、東京の某河川敷に設定。
当日集まったのは11名。
もちろん、ただ開けるだけではなく、食べるつもりでパンやクラッカー、ワインなどを持ち寄る。
クジで開封する人と最初に食べる人を決めたところ、一番遠方(三重)からはるばるやってきた自分が開封する人に選ばれた・・・これも開封日程をこちらが指定した因果か・・・

レインコートとゴム手袋をして、完全防備で慎重に開封する。
缶切で少しずつ開けていくと、最初は特にヒドイ臭気は感じなかった。
むしろ釣りエサで使うアミエビや、放置された魚の生臭さの方が強烈だと思ったので、これなら大丈夫と安心し、ゴリゴリ缶を開けていくと、突然缶詰の汁が噴き出し、周囲を強烈な臭気が襲う!

周りで開封の様子を見ていた人たちも、最初は安心して近づいてきていたが、一斉に蜘蛛の子を散らすように離れていった

しかしクジで負けた自分は離れることはできない・・・

最初に食べた人、一瞬大丈夫そうな様子だったが、突然川に向かって走っていった・・・

そんな様子を見ても好奇心が勝るのか、2番手3番手と次々に箸をつける。
しかしみんな川の方に向かって走り去り、吐き出す羽目に

自分も食べてみたところ、息を止めていれば臭気もせず、少し塩辛いぐらい。
しかし呼吸をすると、これまで嗅いだことのない強烈な臭いが脳に達するような感じで、耐えられずに吐き出すことに・・・

臭いをたとえると、真夏のドブ川の臭さをさらに強烈にしたような感じか、赤潮が放つ異臭をさらに強烈にしたような感じか、玉葱の腐った臭いをさらに強烈にしたような感じか、とにかく今まで嗅いだ臭いの中で最も強烈で、とても食べ物が発する臭いとは思えませんでした。
でもまあ、良い経験にはなりました

この切り身を釣り餌に使ったら面白そう・・・もしかするとガルプシリーズを超える最強の釣り餌になったりして

でもタックルにこの臭いが移るのは嫌だなあ

この記事を料理カテゴリーに入れるのもどうかと思ったのですが、一応スウェーデンでは食品としてスーパーに並んでいるらしいので

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