2012年07月09日
釣り用シューズ考
先週末は、雨上がり釣行をしたかったが、多忙で余裕がなかったので今回はタックル関係の話。
以前はアイウェアに関する記事を書いたが、今回は釣り用シューズについて、購入に至るまでの
過程をまとめることで、自分へのメモとともに、読者のシューズ選択の参考に供することとしたい
事の発端は、一般的なスニーカーだが比較的滑りにくい靴底で長年釣行時に愛用していた靴が、かなりボロボロになってきたので買い替えを検討することに始まる。
普段履きのスニーカーを買い替えるという手もあったが、せっかくなので釣り用シューズについて少し調べてみた。
釣り用のシューズやブーツの底は、フェルトやスパイクが主流なのは、ウェーディングや磯釣りをする人ならよく知っているところ。しかし、防波堤や石畳、テトラやサーフなど、陸っぱりから手軽にアプローチする多くのアングラーにとっては、装備が本格的過ぎて機動性に欠け、ラン&ガンには適した足回りではない。
そこで、ウェーディングシューズやスパイクブーツの類ではなくて、スニーカー感覚でもっと気軽に履けて、なおかつ石畳やテトラに密着するようなグリップ力を持ち、降雨や水辺で軽く濡れても問題ない防水性のあるシューズはないものかと、ネットで情報を集めてみた。
まずは釣具メーカーの製品を調べると、シマノのXEFO フィットシューズという存在を知る。
どうやらグリップ力に定評のあるビブラムソールを採用とのこと。
しかし、靴紐の代わりのBoa®クロージャーシステムは、手軽に脱着できる反面、砂が噛んだ場合に使い物にならないとのインプレに接し、サーフでの使用も想定されるため購入候補から外れた。
ちょうどこの時期(2月頃)、ナチュラムのセールでアウトドア用のシューズ(トレッキングシューズ)が安くなっていたので、各社の製品を比較検討してみる。
ソールの素材や防水性能などを調べていると、やはりビブラムソールというものが、グリップ力では優れているという評判が目立った。
しかし、ビブラム社のサイトを見ると、一口にビブラムソールと言っても使用する場面に対応して
かなりの種類があり、グリップ力にも差があることが判明
さらに調べを進めていくうちに、テトラや石積みでのグリップ力を重視するならば、ソールの形状はトレッキングシューズでよくあるような山型の形状よりも、フラットな形で足の裏が地面に密着するほうが、踏ん張りが効いてグリップ力は良さそうだという結論に達する。
そこで、ビブラム社の中でこの条件に適したソールを調べたところ、スパイダーソールというものが、岩盤にへばりつくような用途の靴(フリークライミング用)に採用されており、グリップ力に優れていることがわかった。
ソールの種類が決まったら、あとはスパイダーソールを採用してスニーカー感覚で履ける軽快な用途のシューズを探すため、アウトドア用品の各種通販サイトを経由して、主要メーカーのサイトをチェックする。
まずは、ナチュラムでも販売があり、冬場のアウターや釣り用ズボンで愛用しているコロンビア社が選択肢に入り、オゼロウオムニテックが候補に挙がった。しかし、同シューズはビブラムソールを採用しているものの、ビブラムのどのような種類のソールなのかは明記がない。尾瀬の散策用なので釣りでも問題ないと思うが、ビブラム社の様々なソールの種類を知ってしまうと、ビブラムソールというだけでは購入を決めるまでには至らなかった。
その後の調査の結果、スカルパ社のMystic GTXというシューズが、ビブラムスパイダーという名のソールを採用していることを発見
しかもゴア・テックス素材なので、求めていた防水性能も満たしている
しかし、スカルパの中でもMystic GTXというシューズは日本では未発売のようで、代理店を通して購入すると税金や手数料込で1万8千円以上の価格に
ちょっと高いので、海外の通販サイトをいくつか巡回していると、米国のAmazon.comで145ドルにて販売しているのを発見
幸い、欲しいサイズやカラーの在庫があったので、米国のAmazonの会員になって個人輸入で
手配することにした
Amazon.comは、基本的にはAmazon.co.jpと同じレイアウトなので、購入手続きを進め易く、海外発送にかかる送料や手数料も明快
2/13に注文し、2/19に米国から無事到着
購入経費の内訳は、商品代金145ドル、送料および手数料が11.98ドル、関税のデポジットとして21.04ドル、日本円にして合計約14000円の支出。2ヵ月後に関税のデポジット分として、約1600円あまりの返金があったので、日本の代理店を通して輸入するよりも5000円以上は安く購入できた
これが中身。カラーはグラスホッパー。
石畳を飛び跳ねるように移動して釣りをするのにぴったり
アッパーの素材に使われているゴア・テックスについても、しっかりと明記がある。
ソールの形状の写真。トレッキングシューズほど鋭角な山型ではなく、
スパイダーソールの特徴として、グリップをかけるために踏ん張りが必要な足の指周りの形状がフラットになっている。これが地面にしっかりと密着し、安定感を高めるのに大きく貢献している。
スカルパとビブラムは、いずれもイタリアのメーカーだが、
シューズ自体はルーマニア製
サイズは普段25.5㎝を履いているが、米国の男性サイズで8、EUサイズで41、UKサイズで7として換算し、ちょうど良い具合。
今年の2月から使い始めて以来、毎回の釣行時に愛用しているため、若干のインプレを行いたい。
足首周りまで固定されるトレッキングシューズと比べると、スニーカーに近い形状なので軽量感があり脱着もし易い。
ソールやアッパーはスニーカーより厚みがあるので、厳冬期には普通のスニーカーであれば靴底から冷えてくる寒さを感じるが、このシューズなら全然気にならない。
ライナーにゴアテックスが使われていて高い防水性能も有しているので、波打ち際からキャストを繰り返しても中に水が浸みてくることはない。
アッパーはスウェード調なので、メッシュ素材のように砂が入り込むことはなく、サーフでの使用にも適している。
肝心のグリップ性能だが、今年の冬に高松で積雪があった際、斜めになっている凍った鉄板の上を歩いても、バランスを崩すことはなかった。
実釣においても角度のある足場が多いテトラや石積み堤の移動では、抜群の安定感により軽快かつ安全に移動することができる。
さすがに海水で濡れて海苔が生えているようなテトラやスロープでは若干滑ることもあるが、一般的な靴と比べてはるかに安定している。
通常そのような場所に足をかけることはないとしても、不意の備えとしては安心感がある。
耐久性に関しても、4ヵ月以上が経過し、それなりの釣行回数を重ねているが、ソールが減ることもなく、頑丈さを保っている。
これまでのところ不満点は全くないので、もし今後劣化や破損したとしても、リピート購入をしたい製品といえる。
唯一の欠点といえば、保温性や頑丈さの裏返しとして、夏場の使用だと暑苦しく感じるところか。
だが真夏はサンダルでの釣行を主体とすれば、問題はない。
夏用のサンダルについては、ビブラム社のソールを採用した製品があったので、夏が本格化する前に入手済み
これも何度か実釣を重ねているので、そのうちあらためてインプレを行いたい。
<参考>
※2012年7月23日「釣り用サンダル考」
※2018年7月7日「雨天用シューズ(虹虹スニーカーのインプレ)」
※2020年8月12日「釣り用シューズにはアプローチシューズ」
※2020年8月26日「【がまかつ】アクアバウンス スリッポン」
※2021年7月15日「ON/OFF兼用シューズ」
※2022年5月10日「【シマノ】ドライライトシューズ」
※2022年11月21日「バルトラ ラバ ミッドでFin-chデビュー」
※2024年5月4日「【Foxfire】セレンゲッティ(釣り用シューズ新調)」
以前はアイウェアに関する記事を書いたが、今回は釣り用シューズについて、購入に至るまでの
過程をまとめることで、自分へのメモとともに、読者のシューズ選択の参考に供することとしたい

事の発端は、一般的なスニーカーだが比較的滑りにくい靴底で長年釣行時に愛用していた靴が、かなりボロボロになってきたので買い替えを検討することに始まる。
普段履きのスニーカーを買い替えるという手もあったが、せっかくなので釣り用シューズについて少し調べてみた。
釣り用のシューズやブーツの底は、フェルトやスパイクが主流なのは、ウェーディングや磯釣りをする人ならよく知っているところ。しかし、防波堤や石畳、テトラやサーフなど、陸っぱりから手軽にアプローチする多くのアングラーにとっては、装備が本格的過ぎて機動性に欠け、ラン&ガンには適した足回りではない。
そこで、ウェーディングシューズやスパイクブーツの類ではなくて、スニーカー感覚でもっと気軽に履けて、なおかつ石畳やテトラに密着するようなグリップ力を持ち、降雨や水辺で軽く濡れても問題ない防水性のあるシューズはないものかと、ネットで情報を集めてみた。
まずは釣具メーカーの製品を調べると、シマノのXEFO フィットシューズという存在を知る。
どうやらグリップ力に定評のあるビブラムソールを採用とのこと。
しかし、靴紐の代わりのBoa®クロージャーシステムは、手軽に脱着できる反面、砂が噛んだ場合に使い物にならないとのインプレに接し、サーフでの使用も想定されるため購入候補から外れた。
ちょうどこの時期(2月頃)、ナチュラムのセールでアウトドア用のシューズ(トレッキングシューズ)が安くなっていたので、各社の製品を比較検討してみる。
ソールの素材や防水性能などを調べていると、やはりビブラムソールというものが、グリップ力では優れているという評判が目立った。
しかし、ビブラム社のサイトを見ると、一口にビブラムソールと言っても使用する場面に対応して
かなりの種類があり、グリップ力にも差があることが判明

さらに調べを進めていくうちに、テトラや石積みでのグリップ力を重視するならば、ソールの形状はトレッキングシューズでよくあるような山型の形状よりも、フラットな形で足の裏が地面に密着するほうが、踏ん張りが効いてグリップ力は良さそうだという結論に達する。
そこで、ビブラム社の中でこの条件に適したソールを調べたところ、スパイダーソールというものが、岩盤にへばりつくような用途の靴(フリークライミング用)に採用されており、グリップ力に優れていることがわかった。
ソールの種類が決まったら、あとはスパイダーソールを採用してスニーカー感覚で履ける軽快な用途のシューズを探すため、アウトドア用品の各種通販サイトを経由して、主要メーカーのサイトをチェックする。
まずは、ナチュラムでも販売があり、冬場のアウターや釣り用ズボンで愛用しているコロンビア社が選択肢に入り、オゼロウオムニテックが候補に挙がった。しかし、同シューズはビブラムソールを採用しているものの、ビブラムのどのような種類のソールなのかは明記がない。尾瀬の散策用なので釣りでも問題ないと思うが、ビブラム社の様々なソールの種類を知ってしまうと、ビブラムソールというだけでは購入を決めるまでには至らなかった。
その後の調査の結果、スカルパ社のMystic GTXというシューズが、ビブラムスパイダーという名のソールを採用していることを発見

しかもゴア・テックス素材なので、求めていた防水性能も満たしている

しかし、スカルパの中でもMystic GTXというシューズは日本では未発売のようで、代理店を通して購入すると税金や手数料込で1万8千円以上の価格に

ちょっと高いので、海外の通販サイトをいくつか巡回していると、米国のAmazon.comで145ドルにて販売しているのを発見

幸い、欲しいサイズやカラーの在庫があったので、米国のAmazonの会員になって個人輸入で
手配することにした

Amazon.comは、基本的にはAmazon.co.jpと同じレイアウトなので、購入手続きを進め易く、海外発送にかかる送料や手数料も明快


購入経費の内訳は、商品代金145ドル、送料および手数料が11.98ドル、関税のデポジットとして21.04ドル、日本円にして合計約14000円の支出。2ヵ月後に関税のデポジット分として、約1600円あまりの返金があったので、日本の代理店を通して輸入するよりも5000円以上は安く購入できた

石畳を飛び跳ねるように移動して釣りをするのにぴったり

アッパーの素材に使われているゴア・テックスについても、しっかりと明記がある。
スパイダーソールの特徴として、グリップをかけるために踏ん張りが必要な足の指周りの形状がフラットになっている。これが地面にしっかりと密着し、安定感を高めるのに大きく貢献している。
シューズ自体はルーマニア製

サイズは普段25.5㎝を履いているが、米国の男性サイズで8、EUサイズで41、UKサイズで7として換算し、ちょうど良い具合。
今年の2月から使い始めて以来、毎回の釣行時に愛用しているため、若干のインプレを行いたい。
足首周りまで固定されるトレッキングシューズと比べると、スニーカーに近い形状なので軽量感があり脱着もし易い。
ソールやアッパーはスニーカーより厚みがあるので、厳冬期には普通のスニーカーであれば靴底から冷えてくる寒さを感じるが、このシューズなら全然気にならない。
ライナーにゴアテックスが使われていて高い防水性能も有しているので、波打ち際からキャストを繰り返しても中に水が浸みてくることはない。
アッパーはスウェード調なので、メッシュ素材のように砂が入り込むことはなく、サーフでの使用にも適している。
肝心のグリップ性能だが、今年の冬に高松で積雪があった際、斜めになっている凍った鉄板の上を歩いても、バランスを崩すことはなかった。
実釣においても角度のある足場が多いテトラや石積み堤の移動では、抜群の安定感により軽快かつ安全に移動することができる。
さすがに海水で濡れて海苔が生えているようなテトラやスロープでは若干滑ることもあるが、一般的な靴と比べてはるかに安定している。
通常そのような場所に足をかけることはないとしても、不意の備えとしては安心感がある。
耐久性に関しても、4ヵ月以上が経過し、それなりの釣行回数を重ねているが、ソールが減ることもなく、頑丈さを保っている。
これまでのところ不満点は全くないので、もし今後劣化や破損したとしても、リピート購入をしたい製品といえる。
唯一の欠点といえば、保温性や頑丈さの裏返しとして、夏場の使用だと暑苦しく感じるところか。
だが真夏はサンダルでの釣行を主体とすれば、問題はない。
夏用のサンダルについては、ビブラム社のソールを採用した製品があったので、夏が本格化する前に入手済み

<参考>
※2012年7月23日「釣り用サンダル考」
※2018年7月7日「雨天用シューズ(虹虹スニーカーのインプレ)」
※2020年8月12日「釣り用シューズにはアプローチシューズ」
※2020年8月26日「【がまかつ】アクアバウンス スリッポン」
※2021年7月15日「ON/OFF兼用シューズ」
※2022年5月10日「【シマノ】ドライライトシューズ」
※2022年11月21日「バルトラ ラバ ミッドでFin-chデビュー」
※2024年5月4日「【Foxfire】セレンゲッティ(釣り用シューズ新調)」
Posted by shin1979 at 08:30│Comments(0)
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