2017年02月03日
2017年の注目製品~リール編~
2017年フィッシングショーの注目製品【ロッド編】に続き、リール編もアップ。
大阪フィッシングショーで是非触ってみたい製品を挙げてみた。
2013年に大阪FSに初参加したときは、人混みに疲れて90分の滞在だっただけにどうなるか
今年は4日は仕事なので、5日に参加する予定。
現在の手持ちリールは、スピニングは12ヴァンキッシュシリーズがまだまだ現役。
ベイトはTWS搭載の15ジリオンと16スティーズの使い分けで満足している。
しかしロッドとは異なり機械的な道具なので、新機構が搭載されたリールは、やはり気になる。
12ヴァンキッシュ2500HGSとC3000Sスプール、4000の間を埋める存在として、昨年の今頃は16ヴァンキッシュ3000HGMの価格が下がったら入手を検討していたけど、コアプロテクトの、特にラインローラー部分の評判が芳しくないので見送っていたら、2017年に新登場するリールから、Xプロテクトという新機構が搭載されてきた
従来はオフショアやショアジギング用の高耐久リールに搭載されていた機能だけに、防水性向上に期待できそう。
懸案だったラインローラーの防水・防錆性能が、どの程度改良されているのか。
先日紹介した『SALTWATER』誌2017年3月号の記事によると、「ラインローラー部については、Xプロテクトからは撥水体入りグリスを使用することで、自分で分解注油できるようになった。今後、専用グリスのリリースもあるだろう」とのこと(30頁)。
また、Xプロテクト自体も、SW系の接触型の防水機構ではなく、撥水を利用した非接触型のものになるらしい。
コアプロテクトから改良が施されたのは間違いなさそうなので、発売後にヘビーユーザーの方々が使ってみて深刻な不具合が報告されなければ、17エクスセンスの登場により16ヴァンキッシュの高番手の売り上げは、大きな値下げがないと今後は苦戦を強いられるかも。
ラピッドファイアドラグが必要かどうかは釣り方によって異なるけど、17エクスセンスは現状で搭載できる機能を最大限に盛り込んだリールと言えそう。
これでギアの素材も17ツインパワーXDと同程度であれば嬉しいところだが、そのような宣伝文句は見られないし、マイクロモジュールギア搭載なので16ヴァンキッシュと同等だろう。
ただしDLCラインローラーは、10ステラや12ヴァンキッシュでも搭載されていた機能なので、再び最新リールに搭載されたのは、12ヴァンキッシュユーザーとしては嬉しいポイント
オイルインジェクションを搭載したイージーメンテナンスシステムの復活は、防水化に逆行することになるので、さすがに14ステラ世代の現在は、シマノとしても採用は難しいか
カラーリングは、同じくXプロテクトを搭載した17ツインパワーXDのほうが万人受けしそう。
EVAラウンドノブが標準で付いて、従来よりギアとドラグ性能が向上しているらしい。
最近流行りのハタゲームやライトショアジギ用途にも良さそう。
しかし「ギア強度のアップ」という触れ込みで、「高精度加工技術により、以前のモデルのワンサイズ大型機種と並ぶ強度を確保」という公式説明があるものの、具体性を欠いているのも確か。
誇大広告でなければ、具体的な製法の解説や科学的な実証データを公表してもらいたいところ。
17ツインパワーXDのギアには不明点が残るものの、17エクスセンスで現在の最先端機能をほぼすべて盛り込んだと言うことは、次期ステラ以降はマイナーチェンジレベルではなく、新機構の搭載(あるいは復活)などで、革新的な世代交代があるかも
ライトゲーム用リールでは、今のところ2017年はダイワに勢いがある印象
今季から新たに導入したエステルライン用リールとしては、ダイワから新登場となる17月下美人AIR 2002Hが良さそう。
ベース機である新型の17セオリーは、3012Hで220gという軽量化を実現。
新型のコンパクトボディのためギアの大きさや巻き重り感、耐久性は実釣での報告待ちになるが、デザインは15イグジストに近いカラーリングだし、ルビアスよりも割引率が高いモデルのようなので、コストパフォーマンスは高く売れそうな感じ。
シマノはCI4+シリーズがベースの釣種別リールのモデルチェンジがないと厳しいか。
17セフィアCI4+や17コンプレックスCI4+の新登場は確定しているので、16ストラディックCI4+をベースに、カーディフCI4+やソアレCI4+のシリーズも今年か来年にはモデルチェンジがありそう。
ただし、オイルインジェクション付きのモデルなら、12ヴァンキッシュの在庫か、12エクスセンスCI4+、12カーディフCI4+、13ソアレCI4+が最後の入手チャンスになるだろうから、Xプロテクトの評判次第では、旧型リールの駆け込み需要はあるかも。
これから購入するのなら、最低でも4割引以上、できれば半額以上の割引を狙いたい。
ベイトリールでは、TWSの使用感が気に入っているので、自分はダイワ派。
今年は待望のドラグ引き出し音が搭載され、堅牢なアルミボディの17スティーズA TWが登場。
16スティーズSV TWで非マグシールド化を実現した一方、17スティーズA TWではマグシールドBBを採用するに至った経緯が気になるが、PEラインの使用を前提とすると、17スティーズA TWをベースに、ハイスピードレベルワインドを搭載した派生モデルがモアザンかHRFのシリーズで登場するのに期待したい
今年は17タトゥーラSV TWのほうが、コストパフォーマンスの良さから注目が集まっている印象。
しかしソルト対応を謳っているとはいえ、総BB数に対して、防錆性に優れるCRBB数からすれば、16ジリオンSV TWと同様に海での使用時の耐久性が心許ない。
タトゥーラシリーズは、塩分によるクラッチ作動不良を解消するソルトバリアタフクラッチも非搭載。
実際に14タトゥーラから15ジリオンに買い替えた際、クラッチの操作感の違いは歴然としていた。
したがって海での使用が中心であれば、15ジリオンTWかHLC、16スティーズSV TWか、今回の17スティーズA TWのほうが、単純な性能面では安心感がある。
近年はベイトタックルでダイワ主催の徳島でのエギング大会に参戦していることもあり、シャクリに耐えうる剛性とドラグ引き出し音が付いた17スティーズA TWは、エギング用に注目している。
昨年入手した16スティーズも、その軽量さを活かし、エギングで非常に操作性が良かった。
昨シーズンはベイトエギングロッドやベイトフィネスロッドとともに、何回か海で使ったけれど、使用後の水洗いと乾燥、注油をしっかりしていれば、今のところ不具合もない。
巻きの感度にも優れており、プラグやフロートで狙うベイトメバリングでもリーリングが心地良い。
技術的に可能かはわからないけど、どうせなら16スティーズもSLP社のカスタムでドラグ引き出し音付きに変更できるようにして欲しい
ダイワリールのメンテナンスを担当するSLPは、先日の記事でも紹介したが新企画を立ち上げた。
シマノリールのオーバーホールキャンペーンは今年はまだ情報がないが、両メーカーのユーザーとしては、メンテナンスの分野でも良い競争を繰り広げて良質なサービスを提供してもらいたい。
<参考>
※2017年1月31日「2017年の注目製品~ロッド編~」
※2017年2月7日「フィッシングショー大阪2017訪問記~前編~」
※2017年2月11日「フィッシングショー大阪2017訪問記~後編~」
大阪フィッシングショーで是非触ってみたい製品を挙げてみた。
2013年に大阪FSに初参加したときは、人混みに疲れて90分の滞在だっただけにどうなるか
今年は4日は仕事なので、5日に参加する予定。
現在の手持ちリールは、スピニングは12ヴァンキッシュシリーズがまだまだ現役。
ベイトはTWS搭載の15ジリオンと16スティーズの使い分けで満足している。
しかしロッドとは異なり機械的な道具なので、新機構が搭載されたリールは、やはり気になる。
12ヴァンキッシュ2500HGSとC3000Sスプール、4000の間を埋める存在として、昨年の今頃は16ヴァンキッシュ3000HGMの価格が下がったら入手を検討していたけど、コアプロテクトの、特にラインローラー部分の評判が芳しくないので見送っていたら、2017年に新登場するリールから、Xプロテクトという新機構が搭載されてきた
従来はオフショアやショアジギング用の高耐久リールに搭載されていた機能だけに、防水性向上に期待できそう。
懸案だったラインローラーの防水・防錆性能が、どの程度改良されているのか。
先日紹介した『SALTWATER』誌2017年3月号の記事によると、「ラインローラー部については、Xプロテクトからは撥水体入りグリスを使用することで、自分で分解注油できるようになった。今後、専用グリスのリリースもあるだろう」とのこと(30頁)。
また、Xプロテクト自体も、SW系の接触型の防水機構ではなく、撥水を利用した非接触型のものになるらしい。
コアプロテクトから改良が施されたのは間違いなさそうなので、発売後にヘビーユーザーの方々が使ってみて深刻な不具合が報告されなければ、17エクスセンスの登場により16ヴァンキッシュの高番手の売り上げは、大きな値下げがないと今後は苦戦を強いられるかも。
ラピッドファイアドラグが必要かどうかは釣り方によって異なるけど、17エクスセンスは現状で搭載できる機能を最大限に盛り込んだリールと言えそう。
これでギアの素材も17ツインパワーXDと同程度であれば嬉しいところだが、そのような宣伝文句は見られないし、マイクロモジュールギア搭載なので16ヴァンキッシュと同等だろう。
ただしDLCラインローラーは、10ステラや12ヴァンキッシュでも搭載されていた機能なので、再び最新リールに搭載されたのは、12ヴァンキッシュユーザーとしては嬉しいポイント
オイルインジェクションを搭載したイージーメンテナンスシステムの復活は、防水化に逆行することになるので、さすがに14ステラ世代の現在は、シマノとしても採用は難しいか
カラーリングは、同じくXプロテクトを搭載した17ツインパワーXDのほうが万人受けしそう。
EVAラウンドノブが標準で付いて、従来よりギアとドラグ性能が向上しているらしい。
最近流行りのハタゲームやライトショアジギ用途にも良さそう。
しかし「ギア強度のアップ」という触れ込みで、「高精度加工技術により、以前のモデルのワンサイズ大型機種と並ぶ強度を確保」という公式説明があるものの、具体性を欠いているのも確か。
誇大広告でなければ、具体的な製法の解説や科学的な実証データを公表してもらいたいところ。
17ツインパワーXDのギアには不明点が残るものの、17エクスセンスで現在の最先端機能をほぼすべて盛り込んだと言うことは、次期ステラ以降はマイナーチェンジレベルではなく、新機構の搭載(あるいは復活)などで、革新的な世代交代があるかも
ライトゲーム用リールでは、今のところ2017年はダイワに勢いがある印象
今季から新たに導入したエステルライン用リールとしては、ダイワから新登場となる17月下美人AIR 2002Hが良さそう。
ベース機である新型の17セオリーは、3012Hで220gという軽量化を実現。
新型のコンパクトボディのためギアの大きさや巻き重り感、耐久性は実釣での報告待ちになるが、デザインは15イグジストに近いカラーリングだし、ルビアスよりも割引率が高いモデルのようなので、コストパフォーマンスは高く売れそうな感じ。
シマノはCI4+シリーズがベースの釣種別リールのモデルチェンジがないと厳しいか。
17セフィアCI4+や17コンプレックスCI4+の新登場は確定しているので、16ストラディックCI4+をベースに、カーディフCI4+やソアレCI4+のシリーズも今年か来年にはモデルチェンジがありそう。
ただし、オイルインジェクション付きのモデルなら、12ヴァンキッシュの在庫か、12エクスセンスCI4+、12カーディフCI4+、13ソアレCI4+が最後の入手チャンスになるだろうから、Xプロテクトの評判次第では、旧型リールの駆け込み需要はあるかも。
これから購入するのなら、最低でも4割引以上、できれば半額以上の割引を狙いたい。
ベイトリールでは、TWSの使用感が気に入っているので、自分はダイワ派。
今年は待望のドラグ引き出し音が搭載され、堅牢なアルミボディの17スティーズA TWが登場。
16スティーズSV TWで非マグシールド化を実現した一方、17スティーズA TWではマグシールドBBを採用するに至った経緯が気になるが、PEラインの使用を前提とすると、17スティーズA TWをベースに、ハイスピードレベルワインドを搭載した派生モデルがモアザンかHRFのシリーズで登場するのに期待したい
今年は17タトゥーラSV TWのほうが、コストパフォーマンスの良さから注目が集まっている印象。
しかしソルト対応を謳っているとはいえ、総BB数に対して、防錆性に優れるCRBB数からすれば、16ジリオンSV TWと同様に海での使用時の耐久性が心許ない。
タトゥーラシリーズは、塩分によるクラッチ作動不良を解消するソルトバリアタフクラッチも非搭載。
実際に14タトゥーラから15ジリオンに買い替えた際、クラッチの操作感の違いは歴然としていた。
したがって海での使用が中心であれば、15ジリオンTWかHLC、16スティーズSV TWか、今回の17スティーズA TWのほうが、単純な性能面では安心感がある。
近年はベイトタックルでダイワ主催の徳島でのエギング大会に参戦していることもあり、シャクリに耐えうる剛性とドラグ引き出し音が付いた17スティーズA TWは、エギング用に注目している。
昨年入手した16スティーズも、その軽量さを活かし、エギングで非常に操作性が良かった。
昨シーズンはベイトエギングロッドやベイトフィネスロッドとともに、何回か海で使ったけれど、使用後の水洗いと乾燥、注油をしっかりしていれば、今のところ不具合もない。
巻きの感度にも優れており、プラグやフロートで狙うベイトメバリングでもリーリングが心地良い。
技術的に可能かはわからないけど、どうせなら16スティーズもSLP社のカスタムでドラグ引き出し音付きに変更できるようにして欲しい
ダイワリールのメンテナンスを担当するSLPは、先日の記事でも紹介したが新企画を立ち上げた。
シマノリールのオーバーホールキャンペーンは今年はまだ情報がないが、両メーカーのユーザーとしては、メンテナンスの分野でも良い競争を繰り広げて良質なサービスを提供してもらいたい。
<参考>
※2017年1月31日「2017年の注目製品~ロッド編~」
※2017年2月7日「フィッシングショー大阪2017訪問記~前編~」
※2017年2月11日「フィッシングショー大阪2017訪問記~後編~」
Posted by shin1979 at 00:30│Comments(2)
│タックル
この記事へのコメント
今年もフィッシングショーの季節がやってきましたね!
昨年は横浜FSに参加したので、今年は大阪FSを予定してましたが、他に予定が入ったので行かない方向でいます。
今年も新製品が目白押しなので、実際に触れた感触などのブログを楽しみにしていますね。
シマノ社は今年も注目の新製品がたくさん出ますが上位機種は高額すぎて手が出ません;^_^A
ダイワ社製ならセオリーというリールが発売されるみたいですね!
雑誌にはかなり高い評価の記事が掲載されていましたよ。
昨年は横浜FSに参加したので、今年は大阪FSを予定してましたが、他に予定が入ったので行かない方向でいます。
今年も新製品が目白押しなので、実際に触れた感触などのブログを楽しみにしていますね。
シマノ社は今年も注目の新製品がたくさん出ますが上位機種は高額すぎて手が出ません;^_^A
ダイワ社製ならセオリーというリールが発売されるみたいですね!
雑誌にはかなり高い評価の記事が掲載されていましたよ。
Posted by ともや at 2017年02月03日 07:58
《ともやさん》
昨年は直前で参加不可能になったので、今年こそはと意気込んでいます(笑)
セオリーはスペック面でも価格面でも人気が出そうですね。
シマノは次期ステラで全面的なモデルチェンジでしょうから、現世代の末期に搭載されたXプロテクトの出来に注目しています。
一方で、CI4+シリーズも徐々にモデルチェンジしていくでしょうから、セオリーにどう対抗していくのかが楽しみです。
昨年は直前で参加不可能になったので、今年こそはと意気込んでいます(笑)
セオリーはスペック面でも価格面でも人気が出そうですね。
シマノは次期ステラで全面的なモデルチェンジでしょうから、現世代の末期に搭載されたXプロテクトの出来に注目しています。
一方で、CI4+シリーズも徐々にモデルチェンジしていくでしょうから、セオリーにどう対抗していくのかが楽しみです。
Posted by shin1979 at 2017年02月03日 13:09