ティムコのクォータームーンと言えば、
アジング用ワームとしてセールで入手して以来、
実績も残しているが、今回はロッドの話。
最近ソルト用品ではマイナーになりつつあるティムコ製品のためか、中古品を格安で落札できた
手に入れたのは、
クォータームーン QM77SL-2。1ピースのジグヘッド用
QM66SULに対し、こちらは2ピースのキャロ用モデル。
1-12gのルアーウェイトで自重は88g。
2013年に発売開始してもう廃盤になりつつあるのか保証書無しで
半額特価の店もあるけど、実売価格5万円超えの高級ロッドを1万円台で入手。
グリップは
スケルトンリールシートで軽量・高感度。ブランクタッチも可能。
素手でそのまま握ると違和感はあるけど、リールをセットしてグローブ着用前提であればフィット感抜群なのは
エラディケーターで体験済み。
ピンクのアルマイトパーツは、軽量な
17紅牙Airに合いそう。
本製品の購入の決め手となった
K・Rコンセプトの小口径多点ガイド。
7.7ft.のレングスで11個のガイドは、
ゼナックの
RGガイドに匹敵する多さ。
小口径で多点ガイドのセッティングは、PEラインと組み合わせることで飛距離と感度を最大限に活かし、ガイドによる自重増加を抑えながらブランクの性能を最も引き出すことができる組み合わせだと思っている。
税込定価6万円超えになるだけあって、ロッドカバーだけでも2000-3000円の価値がありそうな分厚くてしっかりした造りのカバー。これほどのカバーは、今はなき
ダイコーの
タイドマークシリーズを想起させる。
実用性の面では
EG-Rシリーズのカバーや、最近発売された
ロッドアーマーのほうが上回るけど、ロッドコレクター的には価値あるカバー
同じK・Rコンセプトで小口径ガイドを採用している
ブルーカレント70Ti/PSとバットガイドを比較。7インチのレングスの差により、バットガイドの大きさも異なっている。ガイドリングはどちらもトルザイトではなくSiC。
ブルーカレント70のほうは
12ヴァンキッシュ2000Sと組み合わせることが多いが、
クォータームーン77は同サイズか、
2500番手でも合いそう。
ブルーカレント70のガイドは小口径だが標準的な8個のガイド数。
クォータームーンのほうは前述の通り11個で、もちろんチタンフレーム。
ベリー部の小口径
KBガイドは同じ口径っぽいが、チョークガイドの
KLガイドはクォータームーンのほうが一回り口径が大きくなっている。
グリップとバット部、ティップ部の比較。
上がクォータームーン77、下がブルーカレント70。
元径と先径はウェブ上にも記載がないので不明。
バット部はクォータームーンのほうが少し太く、ティップ部は逆に細くなっている。
軽く振ってみただけでも高弾性グラファイト特有の張りと反発力を備えている印象
しっかり振り切ってキャストすれば、キャロ用アジングロッドとしては相当な飛距離が出て、小口径多点ガイドの恩恵でPEラインと組み合わせることにより高感度も期待できそう
メーカーはキャロ用のアジングロッドとして売り出しているが、汎用性の高いチューブラーティップでルアーウェイトの幅も広いので、ジグヘッド単体からプラグやフロートを用いたメバリング、ライトなロックフィッシュやチヌゲームにも使う予定。
Fシステムで遠投して狙う
サーフメバルでは、
チヌ用ロッドよりも繊細な操作が可能で、魚の引き味を楽しめそう。
7フィート後半のロッドとして3年前に入手した
ヴィオレンテ711Tは、チューブラーながらティップが柔軟だったこともあり、リトリーブやドリフトのメバリングでは使い易くて
自己記録魚も抜き上げできるパワーがあった。
その反面、ショートバイトを積極的に掛けにいく釣りや、ボトムを探ったりロッドワークで誘いを掛ける用途には向かなかったので、シャッキリした張りのあるロッドで
ブルーカレント70よりもレングスのあるロッドを探していたところ、ちょうど良いロッドを安く手に入れることができた。
先日記事にした
1ピースロッドも魅力的だったけど、1点モノの中古品は機会を逃すとその価格では入手できないので、稀少な
ベイトエギングロッドを入手したときと同じぐらい良い買い物ができたと思っている。
これで
ティムコのロッドは、根魚&タコ用に愛用中のベイトロッドで、もう廃盤となった
ロックバム(RB70CH-2)と、4ピースの
アクアプロジェクト メバル72-4に続いて3本目。
品質はこれまでのティムコ製ロッドの使用経験から、確かな信頼を置いている。
近年はソルト用品では新製品がなく力を入れていない印象だけど、いずれまた良質な製品を世に出してくれることに期待したい。