バスからソルトに入ったアングラーであれば、1ピースロッドの扱いは手慣れたものだろう。
そのようなアングラーであれば、1ピースロッドのメリットもデメリットも理解した上で、ソルトの世界でもあえて1ピースを選ぶという人も多いだろう。
自分は餌釣りからルアー釣りに転向したので、1ピースロッドなんて携行性が悪くて実用的でないという評価を現在でも抱いているし、2ピースロッドでも実釣で十分な感度があると思っている。
三重の実家は戸建てで目の前が駐車場だったので、まだ1ピースロッドの選択肢もあった。
しかしマンションからエレベーターに乗って駐車場までの移動が必要な現在の住環境では、どれだけ操作性や感度、キャストフィールが優れていようとも、1ピースの段階で選択肢から外していた。
そのため唯一保持している1ピースロッドが、三重にいた
10年前に購入した5フィート(約150cm)の
GREAT 鱒レンジャーで、今でも実家に置いてある。
しかしルアー釣り歴が長くなるにつれて、いろんな道具も増えていき、
2011年に160cmサイズの
ポータブルロッドケースを買っていた。
キャステイシアや
シューティングサーフといった、9.6ft.クラスのロッドを車に積み込む用途で購入したモノ。
このケースを使えば160cm弱の1ピースロッドなら運搬可能だということに気がついた。そして8月の
豆アジングをきっかけとして、この機会に1ピースロッドを使ってみたいという思いが出てきた。
そこでライトゲーム用の1ピースロッドが現在どのくらいあるのかを調べてみた。
5フィート台のショートレングスのアジングロッドは近年着実に増えてきた印象がある。
だが160cmの
ポータブルロッドケースに収まるサイズとなると、かなり選択肢は限られてくる。
いくつか調べたので、同じような考えを抱いている人の参考に、備忘録として整理しておきたい。
今のところ1番の候補は2015年発売のコレ。
ヤマガブランクスの
Blue Current 53/TZ。
全長:1603mm、先径:1.4mm、元径:6.6mm、自重52g。
ジグヘッド:~3g、FC/NY:3lb。
人気ロッドだけあってインプレも豊富。3g以上も投げられるらしい。PEラインのキャストフィールが気がかりだけど、KRコンセプトのガイドセッティングは
ブルーカレント70Tiで好印象なので、大丈夫だろう。
最大の問題は、全長160.3cmの3mmが実際の収納で収まりきれるかどうか
布製の
ポータブルロッドケースが伸びれば収まるだろうけど、無理なら最後の手段として竿尻のEVAを削るという手も
次点として、
ゴールデンミーンから2017年に発売された
アリア ARS-48S。
全長:4.8ft.、自重:60g、ルアーウェイト:~3g、ライン:POLY~0.4号。
価格も1万円台で購入できて、お手軽に1ピースロッドを試すのには良さそう。
ただしロングソリッドティップの仕様なので、チューブラーで掛けるスタイルが好みの自分としては、収納面がクリアされれば
ブルーカレント53/TZのほうを選択したい。
それに、せっかく1ピースロッドを導入するのだから、それなりのパーツやブランク性能も求めたい。
ポータブルロッドケース160に収まるサイズとなると、必然的に5.3ft.以下とならざるを得ない。
余裕をみるならば、5.2ft.以下のサイズを選択したいところ。
この条件に合致する1ピースロッドは、調べた限りでは現時点で上記以外に見つからなかった
1ピースにこだわらなければ下記の製品もあるけど、それならわざわざ導入する意味がない。
エバーグリーンの
ソルティセンセーション プチプリッカー PSSS-53Sは全長1.59m。
しかし残念ながら、2ピース仕様。
ゼスタの
ブラックスター TZ tuned ハードソリッドティップモデル S53-S ショートレンジセンサーというモデルも全長1.60mだったけど、このロッドも2ピース仕様。
がまかつの
宵姫EX S51FL-solid.RFも全長155cmで、収納面でも余裕があるので良さそうだけど、このロッドも残念ながら2ピース仕様。
新作の
宵姫 天や
宵姫 華のシリーズも、残念ながら最短モデルは5.4ft.なので検討対象外。
シマノから今月発売になる
17ソアレCI4+ アジング S408UL-Sも残念ながら2ピース。
サーティーフォーや
ティクトといったアジングロッドを多数発売しているメーカーでも、5.3ft.以下の1ピースロッドはラインナップにはなかった。
以上の調査から分かったことは、5フィート台のショートアジングロッドが近年増えた印象だったけど、そのほとんどは5.4ft.以上で、自分が求めている5.3ft.以下で1ピースのロッドは、今のところ前述の2機種しか発見できなかったということ。
(もしこんなロッドがあるよ!という情報をお持ちの方がいれば、ご教示ください。)
最大の疑問は、
ダイワこそ自社の
ポータブルロッドケース160に適合する1ピースのアジングロッドを出せば良いのに、最短でも5.5ft.の
月下美人 AIR AGS AJING 55ULXSしかラインナップがない点
すでに160cmのロッドケースはあるのだから、それに収まって携行性の面で改善される1ピースのロッドが登場すれば売れると思うのだけど、自分の要望は少数派なのだろうか
たとえば
ティクトから出ている203cm(6.8ft.)まで収納可能な
1ピース用ロッドケースを手に入れれば悩みも解消されるけど、さすがに携行性を犠牲にするし、150cmサイズの
ロッドケースも自宅にあるので、これ以上大きな荷物を増やしたくない。
1つの希望的観測としては、2017年に入って
ゴールデンミーンや
シマノから4フィート台のアジングロッドが登場してきたので、自分の求めているレングスの1ピースロッドの選択肢が今後は増える可能性に期待したい。
<参考>
※2019年4月30日「
GXS-HJ64L ハミー・ジャーミーのインプレ」